2017年6月24日土曜日

ピアノ学習を通して子育てを考える

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utsunomiya.pianosensei@gmail.com
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去る68日に行われた学ぶ会のご報告です。
学ぶ会は、ピアノ教育と子育てが多くの共通点を持っていることに気づき、15年前からピアノのおけいこをさせている保護者の方々の学びの場として活動しています。年3回のペースで開催しています。今回は「学習することが好きになるために」というタイトルで問題提示をさせて頂きました。その後感想を交えて話し合い、参加者の皆さんの今の家庭環境を顧みる機会でありリフレッシュタイムになったことでしょう。

【オールラウンドな人づくり】
欧米では音楽や美術・スポーツのように言葉や数字で表わせないものを感じられる人こそ、深い思考力を持っている教養のある人と評価されます。
音楽 : 手と耳と目のコーディネーションの訓練になる。頭の回転が早くなる。心が安定する。
美術 : 創造力を高める。美的感覚を養う。
スポーツ : チームワークを学ぶ。心身の育成になる。向上心・忍耐力・リーダーシップを学ぶ。

熱中できるものを持っていることは心の安定に繋がります。できればチームで行うものと個人で行うもの、両面を養いたいものです。スポーツで心身を鍛え、チームワークを学び人を思いやる心を育みます。そしてピアノで心のオアシスを作ります。ピアノを弾いていると心が落ち着き、芸術の世界に引き込まれていきます。仲間とアンサンブルすることで居心地の良さを感じます。そしてピアノは自分をアピールする手段でもあります。自分の存在を示すことができるのです。そのような世界を子どもたちに持たせてあげて下さい。音楽に助けられる時があるのです。必ずその存在の尊さがわかる時が来るでしょう。

           心の安定があってこそ学習にも身が入るのです

【勉強方法はピアノの習得方法と同じ】  
解らないことを解決するときに、お子さんとの共通語録で説明しましょう。お子さんが体験したことに置き換えて説明してあげましょう。
ピアノの読譜の訓練のときにカードを使いましたね。そのように興味を示すような教具を使ったり、覚え易いキーワードを考えたりと工夫が必要です。タイムを計ってスリルを味わいながらの習得は、効果が上がります。そして理解できたら、それを完全マスターすることが大切なのだ!ということを教えます。その時にピアノのコンクールの経験が役に立つのです。
コンクールは厳しい条件のもと、学習基準が作られます。その基準を自らが作り上げた経験は、ピアノ以外の分野でも大いに役立つでしょう。子どもたちは、小学校の学習内容よりもピアノの習得の方が難しく感じています。そのピアノで培った経験があるからこそ、ピアノより易しく感じる勉強が楽しくなるのです。

【楽しい学校生活にするために】
学校は、新しいことや知らないことを教えて貰う所であることを認識させ、先生の話をしつかり聞くことを習慣付けましょう。それに、集団生活のモラルを学ばせることも学校で楽しく過ごすための大切な条件になります。先生の指示に従い行動できるようにしましょう。
又、家庭学習において注意すべきことは、「時を逃さない」ことです。お子さんが「お母さん、これ教えて!」と言ってきたら「ちょっと待って!」「今忙しいの。あとにして!」は禁句です。瞬時に向き合ってあげることが大切です。解らないことをそのままにしない。必ず解決することを身につけさせたい。そのために、親はいつでも手を差し伸べてテストの前には解決しておくことです。その取り組みが習慣となれば、自立した時に大いに役立つでしょう。


【得意教科と不得意教科】
一般的に不得意教科に力を入れがちだと思います。私は得意教科をもっともっと伸ばすことを奨励したいです。好きなことは自らが求めて、より深く勉強していきます。「好きこそ物の上手なれ」ということです。◯◯のことなら誰にも負けない自信をつけることが大切です。そうなると余裕が出てきて、不得意教科にも自ら向かうようになるでしょう。

【悪い点を取ってきたら
子どもは何につまずいているのか見極めましょう。原因を見つけ出しおおよそ4つの原因が考えられます。
1、内容をどのくらい理解しているのか
2、試験準備が足りなかったのか
3、質問の意味が理解できていない
4、先生の教え方がわかりにくい
さあ お子さんのつまづきはどれでしょう。それによって対処法が違います。親は子どもにとって一番の理解者であり、相談相手でなくてはなりません。悪い点を取ったらお母さんに叱られる!という家庭環境は避けましょう。叱っても点は上がりませんので

【英語は国際原語】
世界は、学問も経済も政治も英語で回っています。音楽も英語に変わってきています。日本の英語教育も力を入れてきました。世の中に通用する英語力とは、具体的にどのようなことでしょうか。
1、自分の意見を伝え、相手の話が聞けること。つまり会話ができること。
2、英語を使ってリサーチして勉強できること。
3、レポートが書けること。
を目指すのです。英語を自然に身につけることができるのは8歳迄ですから、出来るだけ早くに英語習得の環境を作りましょう。



参加者の声
    ・母としての姿勢、心のコントロールの仕方などたくさん感じるものがありました。先生の話を聞くことで自分を顧みることができます。また我が子を客観的に見ることができ、とても価値のある時間です。目の前の大切な子どもに何が必要なのか、しっかり見極めて接していきたいと思います。
    ・わからないことは、その場で解決!! 子どもには「ちょっと待って!」はない。このことを日々の生活の中で、心に留めて母業頑張ります。
     母の心が乱れた時に「学ぶ会」で教えてもらったことを思い出しています。
     母親にとっても子どもにとっても「心の安定」があってこそなのだ!と痛感しました。子どもに対して今取り組んでいること、導いていることは「自分のため」なのか「子どものため」なのか常に問い続けようと思います。
      毎日余裕のない生活の中で子どもとの関わり方に反省させられました。子どもに常日頃余裕を持たせるためのガス抜きが大切だと改めて感じました。
     ・「親は子どもの一番の理解者であり相談相手でなくてはならない」自分がそのポジションであるか見直します。

      1でコンクールを経験し、それを毎年続けてきたことで培ったことから、宿題と自主学習は自主的に必ずやるようになりました。誉めてあげようと思います。大変なことを乗り超えることを、親子で経験していくことはとても大事なことだと改めて感じました。


ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。感想やご意見も、いつも本当に参考になりますし、私も学ぶ所が多いです。今後も一緒に学んでいきましょう。よろしくお願いします。



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