2017年11月21日火曜日

学ぶ会のご報告

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こんにちは。もう随分と寒くなって来ました。

今日は11月15日に行われた学ぶ会のご報告です。今回は「思春期の子どもとのつきあい方」というテーマで意見交換をしました。今回は初めての試みで1項目ごとに私の考えを述べさせて頂き、その後参加者の方々とディスカッションという形を取りました。あっという間の3時間!なんとディスカッションの内容が、私が次にお話しようとすることを先取りされて行きました。常々私がお話しさせて頂いていることが充分にご理解して頂いているのだなぁと強く思いました。回数を重ねることの重要性を感じました。今の時代は情報を得ようとすればいつでも、どこでも得られる世の中です。でも生の声で話し合い、先輩方のお母さま方の経験談を伺い、自分を顧みる時間の尊さはスマホから得る情報よりも、充実感と実感を得られたのではないでしょうか。
子どもを育てるという大きな意義をもう一度リセットし、先を見通せたことでしょう。思春期の子どもは親から離れていく準備をしている時期です。親としては寂しい気持ちもありますが、一人の男性として、女性として成長させなくてはなりません。それには親も覚悟がいると思います。その良い機会になったのではないかと思います。


<思春期とは>
一般的に少年期〜青年期への移行期間11歳〜18歳の頃と言われています。この時期は成長ホルモンをはじめ男性ホルモン・女性ホルモンが大量に増えてくる時期です。そのために身体は一気に大人になっていきます。それに対して精神はゆっくり成長するのでアンバランスを引き起こします。その状況に戸惑い情緒が不安定になる傾向にあります。


<親の接し方>
中学生になると、子どもは自分と向き合うようになります。家族や友人・学校・社会との関わりの中で、自分の存在を見つけ出します。特に学校や友だち間で自分の役割や位置・目的などが確率できると、不安がなくなり勉強や部活、その他の習い事に精を出せるのです。親は学習や成績などの関心が高まりますが、子どもは自分の居場所を見つけることに必死です。親もその状況を認識して受け留めてあげられれば、親子関係は安泰と言うことが多いように思います。
また、その頃親も身体の変調が起こります。更年期です。偶然のいたずらかとも思えますが、見事に子供の思春期と親の更年期が重なっているのです。お母さんのイライラが、お子さんを苛立たせているかもしれません。気をつけましょう。


<自立を促す>
子どもの人生は子どもが作るものです。「あなたは将来何になりたいの?」と問い続けましょう。そう問われると子どもは自分の将来を考え始めます。そのための情報を得ようとします。
親の夢と子どもの夢はイコールではないことが多いです。親の敷いたレールに乗せることは、今の時代難しいでしょう。無理強いはいけません。子どもが自分で考え、自分で決めて努力することに意義があるのです。そのためにも小学高学年頃からは、子どもの意見を尊重して責任を持って行動するように促しましょう。これが自立の準備です。そして親は「協力は惜しまないよ!」と伝えて下さい。


<異性について>
思春期を迎えた子どもは男女関係に大きな興味を持ちます。異性に興味を持ち好きな人ができることは自然なことです。健全なお付き合いができるように、性教育をしっかりやりましょう。性教育は学校に任せるのでなく、女の子は初潮があったときに母親が、男の子は精通を経験する12〜13歳頃に父親が話すと良いでしょう。親からそのような話をされたという事実が、その後の彼らの行動に良い意味でブレーキをかけることでしょう。


<子どもが相談しやすい家庭を作る>
思春期の子どもたちが抱える悩みごとは、自分の力では解決できない難題が多いです。そして親が解決してあげられることも少ないのです。親に出来ることは、悩みを相談できる家庭環境を作ることです。そして本人が自力で解決するための糸口となる考え方を与えましょう。それは歴史上の人物や思想家の話かもしれません。大人ならどのように心の折り合いをつけるのか、どのように問題を解決するのか学ばせるのです。親も長い人生を迷いながら自分の道を切り開いてきたことを伝え、しっかりと道徳教育をしましょう。幼い頃からコツコツと努力をして小さなハードルを越え続けることを知っている子は、どんなに苦しくても乗り越えることは出来ること。親は子どもの味方であることを伝えましょう。それまでに育んできた親子の絆があれば必ず道は開けるでしょう。


<参加者の感想>
今回も率直なご意見とご感想をありがとうございます。私も勉強になることばかりです。以下にご紹介させていただきますね。
・日々コツコツと努力する、反復する力が社会に出てから生き抜くために、とても大切であることを更に実感しました。
・思春期という大変な時期を乗り越えるために、親子の絆が重要になることを知りました。心が通い合う家庭を築いていこうと思います。
・思春期までにはまだ数年あるので、先輩の方々のお話を聞いてイメージすることが出来ました。逆算して、今をどう過ごしていったら良いのか考えさせられました。
・大切なことは何回も家族会議を開いて、家族みんなで考えていく。その過程が大切だというお話が、大変参考になりました。子どもに相談される家庭を作っていこうと思います。
・心と身体のギャップが、思春期に起こるイライラなのだと知りました。
・コツコツと努力する習慣が、大人になるまで必要だという話を聞き、ピアノでその習慣が身についてきているので有り難いです。

・年に3回の学ぶ会が楽しみです。もっともっとお話をお聞きしたいです。


今回もありがとうございました。次回も一緒に学んで行きましょう。私も一人の母親・教師として糧にして参ります。

では。


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