2018年12月9日日曜日

コンクールの審査とレッスン見学会の開催

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは。IKUKOです。
早いもので師走の月になってしまいました。
今年一年を顧みる時期だということですね。

私は相変わらず忙しい一年間でした。11月末~12月初めまで秋季のピークでした。11月23日は、栃木県ピアノコンクール本選100名の審査、24~25日はブルグミュラーコンクール東北ファイナルで312名の審査をしてきました。そして12月1日はレッスン見学と続いたのです。全て無事に終了しほっとしている所ですが、この3件の感想をまとめてみようと思います。

コンクールは2つともファイナルでしたので、完成された演奏を聴くことができました。年々レベルが上がっていることを実感すると共に、日本中どこへ行って熱心な指導者と学んでいる親子がおられることを痛感しました。まずテクニックのおろそかな人が少ないこと。それが反映して演奏が安定していること。そしてピアノを通して自分の個性をパフォーマンスすることが自然になってきていることを感じました。ピアノが年齢を問わず、生涯学習の一つに位置付いているのだなぁと思いました。大変嬉しいことです。


幼い子にとっては学び始めたばかりですので、基礎的なことの習得時期です。小学校高学年頃になりますと本人の好みもしっかりしてきて、自分でアピールすることができる作品を選ぶことができるようになります。

「好きこそものの上手なれ」ということでしょうか…実に自然体で表現している演奏が多くなります。中高生になりますと難曲にチャレンジしたいと意欲が生まれます。難曲に取り組んでいる自分が好きなのです。そして大学生になると、自分の実力に見合った作品を学ぶことに落ち着いてきます。一般の方は仕事の合間に時間を作り、ピアノを弾けることに喜びを感じてその時間を大切にしています。そして仕上がっていく喜びを誰かに聞いてほしいという思いを届けてくれます。

人は誰しも自分の成果を認めてほしい、誉めてほしいという気持ちを持っています。そしてそれは自然の行為です。誉めてもらえると嬉しいし、次へのステップへ繋げるためのやる気が生まれます。大人も子どもも同じですね。誉められることに慣れている人は、注意されても素直に聞き入れます。しかし常に注意ばかりされている人は、人の話を聞こうとしません。努力もしません。素直に成長できるようにお互いに、良い所を認め合う環境を作りましょう。


①写真  栃木県ピアノコンクールの審査員の皆様  



②ブルコンの審査員の皆様


12月1日は4回めのレッスン見学でした。宮城、群馬、東京、栃木県から6名の指導者の皆さんがご参加下さいました。遠方からのご参加に感謝申し上げます。
今回は小1年・2年・5年生の3名のレッスンを見学して頂きました。バスティンメソードのパーティーDの総仕上げ、ブルグミュラーとベーシックス版テクニック、バッハインベンションとシンフォニアという内容でした。レッスン終了時にそれぞれ拍手を頂き、生徒もうろたえながらも嬉しかったと思います。緊張とプレッシャーも吹っ飛んだのではないかしら…^o^


ディスカッションでは、生徒一人ひとりのテキストの選び方、主教材と併用教材の組み合わせ方、保護者との接し方など、参加者の皆さんの日頃の悩みにまで話が弾みあっという間の90分でした。楽しくも充実した時を過ごせたと思います。有り難うございました。

参加者の皆さんと  お一人お帰りになってしまいました(>_<)


IKUKOでした。
それでは。また。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!


utsunomiya.pianosensei@gmail.com

2018年11月5日月曜日

心が豊かになる秋に

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは。IKUKOです。
皆様お元気でしょうか。

11月に入り、我が家の付近は木々が美しく彩っています。そして庭には浜菊が満開です。秋は心が豊かになりますね。大好きな秋をたっぷりと楽しみます。

今回は近況報告です。
今期でピティナステップ課題曲委員会が解散することになりました。ステップが始まって21年。私が選定委員として活動を始めて12年になりました。この21年間に、ステップも全国に広がり浸透し、進化してきました。

スタート時ではコンクールと同じく課題曲が制定され、その課題曲から参加曲を選ぶシステムでした。私たち宇都宮バスティン研究会(旧宇都宮教材研究会)も、基礎1~5の課題曲40曲を1年間かけて選びました。
その後、私が委員になった頃から全国のピアノ学習者が学んでいるテキストを課題曲にするという方向づけになりました。そこで人気のテキストをはじめ、長年使われてきたスタンダードなテキストや上級レベルの作品に至るまで多くの作品のレベル分けが仕事となりました。
そして今年ついに、ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンのソナタ全曲のレベル分けが終了しました。来春には公表されることでしょう。ということで課題曲を選定するという委員会は、役目を果たし終止符を打つことになったのです。


先月13日に行われた秋季宇都宮ステップでは、ソナチネ・ソナタの全楽章を課題曲、自由曲として演奏した参加者が増えたこと。同年代の3人で育む6手連弾やグランミューズの参加者が増えたこと。25回、30回、40回と回数を重ねて参加下さる継続表彰者が増えたことが特長でした。まさに私たち選定委員会の目指す形となってきました。


ステップは学習的配慮から23ステップの目安を提示し、バロック・古典・ロマン・近現代の作品をバランスよく選曲して学ぶ。ゆるやかなステップを継続しながらレベル向上し、生涯学習としての基盤を作るという大きなビジョンの上に21年前にスタートしました。それが20年かけて見事に位置付けられたと思います。その仕事の一員として携われたことを光栄に思います。


さぁ 次の20年はどのように進化するのでしょうか。それを楽しみに私たちは、地に足をつけてしっかりと学習し続けなくてはなりません。学習とは自分を豊かにするツールだと思います。そして自らが積み重ねた時間と労力とで、向上している自分を実感する。自分が欲して努力し達成する喜びを得て更なるステップへと向かう。これこそ私たちが目指す生涯学習です。皆さんも自分に寄り添い学び続けられる音楽を、生涯学習の一つに選んでみたらいかがでしょう…。


活動予告

12月1日(土)レッスン見学を予定しています。
バスティンメソード パーティーのまとめ、ベーシックス版レベル1テクニック、ブルグミュラー、バッハインベンション、シンフォニアを取り上げます。
お申し込みはピティナの→こちら←までお願いします。

H31年2月17日(日)   
H31年3月3日(日)
(都合により変更になりました!申し訳ございません。)
学ぶ会開催    テーマ 未定   会場    パルティ研修室
お申し込みを受け付けます。


IKUKOでした。
それでは。また。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!


utsunomiya.pianosensei@gmail.com

2018年10月6日土曜日

(なんと!)15周年の学ぶ会より

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

発足して15年めを迎えた学ぶ会のご報告です。
(もう15年もやっているんですね!)
親として、子どもとどう向き合い育てていくのか、ピアノ学習を通して、たくさんのお母様お父様たちと定期的に学び合っています。今回は「集中力をつける環境とは  」と題して話し合いました。


*リビングの環境ついて*
 リビングは家族共有のスペースですね。家族全員が居心地の良いスペースでなくてはなりません。その環境を見直してみましょう。良い環境を作る上で大きな影響力を持つのがテレビです。頭や心をリラックスさせるためにはテレビも必要です。しかし節度ある使い方を心がけたいものです。テレビは必要な時に見る習慣をつけましょう。また子ども達が集中して勉強やピアノの練習をする所から離してテレビを置きましょう。(テレビがすぐそばにあると、ついついスイッチONしてしまいますものね。)

 次は机です。小4年生頃まではリビングで結構ですが、子ども専用のスペースを確保したいですね。高学年になって個室に移る準備としても、机に向かったら勉強するという習慣を自然につけられます。親の気配を感じつつ集中できるスペースです。
 本棚はとても重要です。本やテレビで興味を持ったものを調べたいと思った時に、目の前に辞書や図鑑、地図などがある本棚が欲しいですね。そこに家族一人ひとりの読んでいる本も置くことで、家族内で刺激を与えあえます。確かに今はパソコンやスマートフォンで調べ物ができますが、子供の頃は地道に調べること、その楽しさも教えてあげたいものです。 昔の人は辞書や図鑑やその他本で調べることで、その周辺の知識も同時に得ていたと思います。そう言った知識の入れ方も現代とは違った良い点だと考えられます。バランスを取るためにも、本は大切だと思いますよ。

 ピアノがリビングにある家庭も多いと思います。幼い頃は仕方ないですが、可能であれば個室にしたいですね。音を出して聞くという学習内容なので、集中できる環境を与えたいです。それに時間のかかるものなので、家族の方々に迷惑がかかってしまいます。リビングは本来居心地の良い空間のはずですから。


*子どもに習得させたい4ヶ条*
①習慣をつける
   躾に始まり年齢が上がるにつれ内容が変わります。宿題、ピアノの練習など毎日やらなければならない事はたくさんあります。たとえ習慣がついても成果が上がらないのは避けたいですね。勉強、練習方法をも習慣づける必要があります。
②好奇心を高める
   興味を持たせるための環境作りにエネルギーを注ぎましょう。興味を持ったものには好奇心がわき、「もっと知りたい!調べてみよう」と行動します。これこそアクティブラーニングの始まりです。「好奇心→ 創造性→ 集中力 」というサイクルが確立されます。そのようなお子さんは、成長過程の土台ができたことになります。
   このアクティブラーニングの方針はピアノでも学ぶことができます。小学低中学年位になりますと学習作品も音楽的になり、技術も感情移入も必要になります。「この曲はこんな風に弾きたいなぁ。そのためにどんな練習をすればいいのかな…」と自ら考え学びます。その成果をレッスンで先生に聞いて頂き、アドバイスを受けます。それを繰り返し完成度の高い演奏を目指します。この経験をさせてこそ、ピアノ学習が実ったことになります。

  ピアノ学習の習得過程
      ①音楽に必要な基礎知識  ②読譜  ③練習方法の習得  ④練習方法の応用  ⑤表現力を磨く
      ⑥完成度の高い演奏
      ピアノを習うということは、この6つの行程を踏んでいることを認識して下さい。若い先生にもお父さんお母さんにも覚えてもらいたいことです。
      幼稚園児 ①〜②  低中学年  ③   高学年以上  ④〜⑥が目安です。ピアノを習得することは容易なことではありません。スポーツや勉強も同じですが、お母さんが負担を感じられるのはピアノかもしれません。なぜならピアノは早期教育をしないと、音感が身につかないからです。本人が意思に関係なく始めなければなりません。ですから子どもが乗らない事もあるでしょう。上手に導いて下さいね。

③集中力をつける
    子どもは興味を持ちさえすれば積極的に行動します。夢中になって何かに取り組んでいる時に、お母さんの都合で声をかけないで下さい。満足するまで続けさせて下さい。達成感に繋がります。とても大切な経験です。又、ピアノは時間の芸術と言われるように、自分の出した音を瞬時に判断して次の音を奏でます。集中していないと聞き逃します。集中力をつけるには最適なのです。それは先生の話を聞くなど、学習面にも影響することでしょう。

④自主性を養う
   自主性=やる気です。親は何に興味を示すのかいろいろと刺激を与え見極めることが大切です。そして、折りに触れて「あなたは将来何になりたいの?」と聞いて下さい。年齢が上がるにつけて真剣に考えだすでしょう。

教育は人づくりです。長いスパンで取り組みむことが何より大切だと思い、毎日子供達に接しています。お父さんお母さんも若い先生も、
子育てに対する長期的ビジョンを持ちましょう。日々の出来事に一喜一憂していては、人づくりが揺らいでしまいます。お父さんお母さんはお子さんの成長と共に歩むパートナーですね。社会人として大成できるかは、小学校時代の取り組みでほぼ決まると思われます。ビジョンを持ってブレることなくお子さんと向き合いましょう。



***参加者の声***
•集中力に繋がる前段階がよくわかりました。

•子どもが自己主張してくる年齢になり、改めて芯を持って子育てしようと思いました。

•「教育はどの時代も同じ。子育ての土台は変わらない。子どもに対する愛情も変わらない」
この言葉をかみ締めます。

•子育て中の写真を見せて頂き、これまでの話が身近になりました。

•集中力や自主性は、ピアノと勉強の2本立ての環境から生まれる事がわかりました。

•子育てをする上でビジョンを持つことが大切だと思いました。

•子育てで大切な逆算をしようにも、上の子がいないので見通しが立てられませんでした。
先輩のお母さんの話が聞けて先の予測が立てられ有り難いです。

•育児書よりも育児をされてきた方々の話がためになります。感謝します。

•ぶれないという意志と信念を持って子どもを育てていきます。

•子どもの可能性を信じ続けます。

•親はどんどん欲が出てきてしまいます。このように原点に戻れる時間が有り難いです。


小倉郁子でした。ではまた!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!

utsunomiya.pianosensei@gmail.com

2018年9月24日月曜日

コンクールの成績2018

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 こんにちは!IKUKOです。今年も夏のコンクールが終わりました。随分遅くなってしまいましたが、報告いたします。今年も私にとって嬉しいことがありました。何と教え子の菅野こうさん、三村亜紀子さん、齋藤文香さんの3名が、ピティナの決勝大会に生徒を出場させることが出来ました。A2・A1・B級という可愛い生徒さんの級です。中には入賞できた方もおりました。嬉しい限りです。


 指導者として、着実に成長している証を頂けたことに大きな喜びを感じます。演奏活動をしながら生徒指導をしている齋藤さん。子育てをしながら指導をしている菅野さん、三村さん。それぞれの環境で一歩ずつ前進して彼女らに、同じ道を歩んできた先輩としてエールを送ります。

 音楽は伝承していくものだと思います。演奏でも、指導でも正面から音楽に向き合い、表現の仕方、練習の仕方などを生徒たちに伝えていくのが私達の仕事だと思っています。指導者も日々学び続けなくてはならないと、40年、指導をして来た今でもそう思って仕事をしています。この若い三人の先生方も、どんな環境であれ、しっかりと足を地につけ生徒と向き合い、その上で導いたのでしょう。そして保護者との信頼関係を築き、良き協力を得られたことが想像されます。コンクールのような大きなチャレンジには、小学生までは保護者の方達の協力は欠かせません。そしてその取り組みは、子どもたちに自信を付けさせる手段になります。惜しまず努力をして、実力を発揮することが出来たとき自信に繋がるのです。それを小学生のうちに体験させてあげましょう。その経験が土台となり、自立後、本人自身の人としての力になるのです。

 中学生からは、生徒と指導者という2者の関係になります。長年の経験からそう感じます。生徒自身のやる気と力が大きく影響します。本物の実力を付けてきた者は、知・心・体のバランスも良く育つようです。バランスの良い成長をした生徒さんは、ぐんぐん伸びていきます。

 私の所でも、F級、グランミューズで本選優秀賞を頂きました。高校生以上の級になると、参加人数にも依りますが、決勝大会には1人しか行けません。2人とも2位でとても良く頑張りましたが、決勝進出はなりませんでした。でも、そんな狭き門を目指して努力する姿、真っ直ぐに夢に向かって努力し続ける姿は、逞しく微笑ましく思えます。彼女たちの将来が私は楽しみでなりません。彼女たちもまた、次に来るであろう挑戦の機会を楽しみにして、これからも努力を続けるのでしょう。来年もきっと明るいニュースがやってくるでしょう。皆さんこれからも頑張れ!

ピティナ:D級は参加者がおりませんでした。それ以外の級で本選出場者13名
A2   本選優秀賞1名    本選奨励賞 2名     
F    本選優秀賞 1名 
グランミューズ  本選優秀賞 1名

中山里紗さんは今年も素晴らしい成績を修めました。
   アジア国際コンクール  2位     
   ブルクハルト国際コンクール    審査員賞
   長江杯国際コンクール   2位
お見事!


小倉郁子でした。ではまた!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!
utsunomiya.pianosensei@gmail.com

2018年8月25日土曜日

ミニコンサートの報告と「学ぶ会」へのお誘い

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは小倉郁子です。
今日は近況報告とお知らせがあります。

まずはお知らせからです。

来月の9月27日@とちぎ男女共同参画センターにて学ぶ会の講座でお話させていただくことになりました。今回のテーマは「集中力をつける環境とは」です。




ピアノ教育は人づくりをモットーに教室で教えている私が、ピアノ教育と子育ての密接な関わりから得た経験を基に、こどもの視点、親の視点など様々な角度からお話させていただこうかと思っています。子育てに悩んだり、もっとしっかり向き合いたい、と言うお母さんお父さんのご参加をお待ちしております。私もお父さんお母さんの気持ちに応えられるように精一杯頑張り、少しでも助けになれたらと思っています。

日時:2018年9月27日(木)
場所:とちぎ男女共同参画センター パルティ302A研修室



続いて近況報告です!!
最近は酷暑の中8月10日にサマーコンサートを開催しました!1時間足らずの小さなコンサートです。参加してくれたお友だちは幼稚園生3名、小学生11名、高校生1名です。今日はその高校生の話をしようと思います。


彼女は小学生の頃から、真剣にピアノと向き合いコンクールでも好成績を残しました。しかし中学生になると勉強と部活動を優先せざるを得ない生活になり、ピアノにかける時間は減りました。部活動にはスポーツを選び心身共に鍛えながら勉強にも精を出し、高校も無事にトップ校に合格しました。現在も勉強とスポーツを優先する生活が続いています。素晴らしい道を歩んでいて嬉しく思います。


そのような彼女にコンサート出演を依頼したのは6月、初レッスンが7月半ばでした。4年間のブランクもあり、準備期間も短くどのような演奏になるのか、ピアノの先生としては少し心配でもありました。しかし当日は見事な演奏を披露しました。聴いて下さった方々から「感動した!」「感激した!」「鳥肌が立った!」など賞賛の言葉を頂きました。このように人に感動を与えられる演奏が出来たのは、小学生の時にしっかりと基礎力をつけていたからだと思います。音楽を表現 するための知識と、表現するために不可欠なテクニックの両輪を身につけていたからでしょう。それにもう一つ大切なことは、練習方法を習得していたことです。数回のレッスンで完成度の高い演奏に仕上げられたのは、良質な練習が出来ていたからです。考えて練習することがとても重要なのですね。

彼女がピアノを専門にすることは、たぶん無いでしょう。でも彼女はピアノを、音楽を一生の友とすることの条件を、小学生の時に既に会得してしまったと思われます。そして今は、弾きたい時に自らが水をやり光を与え育てているのです。今回のコンサートで成功に導けたことは、彼女の自信に繋がったでしょう。ピアノで学んだ粘り強く努力すること、心と耳で追求して完成度を高めること、効率の良い良質な練習をすることなどをこれからの学習面に大いに活かして、来年度は受験生としての自覚を持って臨むことでしょう。ピアノは総合教育です。知的作業です。彼女はピアノから習得すべきことをしっかりと学び成長してきました。彼女の人生に華があることを期待します。


♫やれる時にやれる事をしっかりと身につけておきましょう。 豊かな人生を歩むために♫



小倉郁子でした。ではまた!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!
utsunomiya.pianosensei@gmail.com

2018年6月9日土曜日

追悼:バスティン先生を偲んで

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

拝啓


 尊敬するジェーン・バスティン先生が、この世を去られて2ヶ月が過ぎてしまいました。
 6月3日にサンディエゴの教会で追悼式が行われました。残念ながら参列することはできませんでしたが、日本の地から手を合わせ、心よりお祈り申し上げました。

 私がバスティン先生に初めてお会いしてから、なんと29年になります。何の予備知識もなくふっと第1回バスティンツアーに参加したことからご縁が始まりました。


 現地では6:30から個人レッスンが始まります。バスティン先生の生徒さんは、学校へ行く前にピアノのレッスンを受けるのです。その為に5:00に起床してご自宅の前に広がる海岸をウォーキングして、レッスン生を受け入れます。研修初日から一日の時間の使い方を目の当りし、目からウロコでした。テキストの指導法は勿論のこと、グループレッスンの指導法と効果、生徒さんを思う心まで見るもの、経験すること全てが新鮮で刺激的でした。


 バスティン先生と知り会えたこと、メソードの指導法を追求したことは、まさしく私の人生を変えました。音楽に対しての考え方、指導するという姿勢、そして一人の親としての責任、子どもを育てることの原点をも知ることとなりました。


 来日される度に、我が家にも足を運んで下さり、いろいろなアドバイスを下さったことを忘れることは出来ません。井の中の蛙だった自分を開眼させて下さったのがジェーンです。心から感謝致します。ジェーンによって、ピアノを教えるということと、子どもを育てるということの原点は同じであることに気づかされました。そして私の「ピアノ教育は人づくり」というビジョンが定まったと言えます。

 私は子育てが終了した頃から、バスティンメソードの指導法をユーザーの方々にお伝えする仕事をさせて頂いています。その為にメソードを分析することが、私のライフスタイルになりました。何度見てもテキストから、ジェーンの生徒さんへの思いを発見します。それを見つけた時は、私も興奮して嬉しくなります。ジェーンにもう会えないと思うと寂しく心細くなります。でもテキストがある限りジェーンと会話し続けることができそうです。そして、バスティン先生の思いを、これからもバスティンユーザーにお伝えしていこうと思います。


 バスティンメソードで学んだことを基に、心から音楽を楽しめる人に、そして人としての豊かさ、バランスの良い成長を、逞しい精神力と身体とピアノから学べることなど全てを生徒さんと向き合っていこうと思います。これが私の仕事です。



バスティン先生 、本当に有り難うございました。
心から御礼を申し上げます。



小倉郁子

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!
utsunomiya.pianosensei@gmail.com

2018年4月29日日曜日

私の子育て経験を通して


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回は4月8日に行われました学ぶ会のご報告です。


保護者の方を対象に、子育てに対する指針を参加者の皆さんと共に考え合う場として続けている会です。今回は6回シリーズの6回めでした。子育ての最終段階に入るための準備の話をしました。「人生を決める最終決定に備えて」と掲げてみました。子育ては1日2日で出来ることではありません。今取り組んでいることの結果は5年後、10年後に出るのです。良い結果になるように取り組み方をお話しさせて頂きました。


〜2種類の子育て法〜
①親の意思で将来の目標を設定し導いていく
②子どもの能力や可能性を見極めながら導く
多くの方が②だと思います。我が家もそうでした。いろいろな事を経験させて、可能性のあるもの、本人の能力や意志を確認しつつ決めていく方法です。


〜子育てについて夫婦で話し合う〜
どんなビジョンを持って育てていくのか、夫婦で話し合っておくことが大切です。
我が家の例をお話ししましょう。主人は「世界に通用するようなグローバルな人間性を身につけさせたい」ということでした。私は「人様に迷惑をかけない、責任を持って社会に貢献できる人に育てる。そのために知育・徳育・体育を柱にしたい」と言いました。そして2人のビジョンを合わせて子育ての方針が決まりました。それからお互いの立場で子どもと向き合いました。


〜帰宅後から就寝時まで日課(小学生の頃)〜
我が家では帰宅時間から就寝時間までの時間は2時間半でした。つまり親子のコミュニケーションが取れるのが2時間半ということです。その間、ピアノの練習、自主学習、夕食、親子ディスカッション(道徳教育)、読書など全てが短時間ですが取り組みました。
子ども達には全てに時短を要求しました。集中力の強化です。集中して短時間で正確に物事をやるには、しっかり理解していることが必要です。そのためには授業はしっかり受けて、わからないことは先生に聞いて解決してくることを奨励しました。人が30分でやる事を20分で終わすと残りの10分は遊びの時間になることを知らせます。その後は無駄なく有効に時間を使うためのやりくりは自分がするようになります。そうやって遊ぶ時間を確保するために時間配分を覚えました。

〜ピアノとの関わり〜
ゆとり教育から学力の向上と思考力をつける方針が変わりました。そしてグローバルな人への育成が強化された今、ピアノの存在や価値が重要視され始めました。ピアノは科学的にも証明されているように能力開発に一躍かっています。ピアノは練習過程で学べることと、人の前で演奏する時に学べることは違います。練習過程では、出来るまでやり続ける反復力、追求心、創意工夫、完成度の高い表現力、分析力などが学べます。人前での演奏では、実力を出し切る力、強い精神力、アクシデント対処法、判断力、プレゼンテーショ力、自信などです。ピアノは社会に出て必要不可欠なことを、幼い頃から経験させてくれます。


〜教育は投資〜
教育するなら良質な教育をしたいものです。教育は知的財産です。お金はいつか無くなりますが、知識や技術は無くなりません。子どもに残してあげる財産は知識と技術ではないでしょうか。


〜子育てのカリキュラムは逆算で作る〜
お子さんの成長によって、一人ひとりのカリキュラムを作ります。学習面ではその子の人生の節目になる受験時に必要な条件を集めます。それを受験時までにクリアするためのカリキュラムを逆算するのです。これから重要になる英語ですと英検の?級をいつまでに合格する…という感じです。最終学歴を決めようという時に、条件が満たされていなければ選択肢が少なくなってしまいます。後悔しないように綿密なカリキュラムを立てるのが大切です。
ピアノの世界ではコンクールの課題が基準になりつつあります。コンクールと言いますと結果が気になりますが、私は人づくりの手段と捉えています。そもそも音楽は人と競うものではないからです。ですから人と比べることなく、結果に左右することなく自分のお子さんの成長を見極めることができる親でありたいと思っていました。コンクールのような一定の厳しさのある環境で人づくりをすることで、効率の良い習得ができます。ですからコンクールを利用していると言えます。どの分野でも「どの大学に合格したか」が大切なのではなく、その大学を受験できる程の実力をつけるまでに努力をしたことが誇らしいのです。そこまで努力を徹底的にし続けた結果、その大学に合格するのです。結果がともなえばもちろんなのですが、それ以上に、目標に向かって一心に努力したお子さんを誇らしく思える親になりたいものです。


〜参加者の声〜
・自分に余裕がなく、家庭のことも子ども達のことも思うようには出来ていません。自分を振りかえり、より良い環境づくりに努めたいと思います。

・一日一日を大切に子どもと接したいと実感しました。スケジュール表を作成したり、生活を見直したいと思います。

・夫婦で共通認識を持って子育てする大切さを、子どもが大きくなってくるととても実感します。

・子どもがやりたい事、頑張っている事を両親が同じ心で応援していく事が、子どもにとって安心して頑張れる環境なのだと改めて感じました。

・自分の子どもの成長していく上で考えさせられることが、たくさんありました。間に合うものなら解決策を見つけたいと思います。

・子ども達の顔を思い浮かべながら拝聴しました。全ての基本は「幼児期」なのだと思いました。子どもの育て直し。今からでも遅くないと信じて頑張ってみます。


今回は以上です。
皆さんのご家庭でもそれぞれのお子さんの状況に合った良い教育環境が整うように、お手伝いができていたなら嬉しく思います。これからも様々な教育経験を通して、皆さんのお力になれるように頑張って行こうと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!
utsunomiya.pianosensei@gmail.com

2018年3月31日土曜日

春:飛翔!発表会!!グループまとめの季節

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Spring Has Come!!
春本番という感じですね。我が家のピンク色の梅が満開です。そして我が家の前に広がる中央公園の桜が満開を目の前にしています。我が家の周りはピンク一色です。まさに飛翔の季節ですね♪


今日は平成29年度を閉めくくる「グループ飛翔演奏発表会」の開催報告をしたいと思います。
(グループ飛翔については→こちら←)
3月24日に3年ぶりの演奏発表会を開催しました。今回も「アンサンブルステージ」「テーマのステージ」「フレッシュコンサート」の3部構成で行われました。
アンサンブルステージでは、バィオリ二ストの渡辺朋子さんとチェリストの野村奈美さんをお招きしてピアノトリオに挑戦しました!!小学生、中学生、高校生、大学一般と年代も様々。全員が初体験という無謀とも言える企画を立ててしまいました😅
しかしです。演奏の良し悪しは棚に上げて、体験した全員の生徒が皆口を揃えて「楽しかった‼︎またやりたい❗️」との感想をくれました。アンサンブルする楽しさを肌で感じてくれたようです。ピアノで連弾の経験はありますが、他楽器とのアンサンブルは別格のようです。私もやって良かった‼︎と胸を撫で下ろしました。やっぱり音楽は楽しむことが一番!ですね!

テーマのステージはでは「誕生月の作曲家を弾く」と題しまして、誕生月の作曲家の作品を演奏しました。ステージでは時系列に沿ってハイドンからリストまでの話と、日本・フランス・スペイン・ロシアと4ヶ国の音楽をご紹介しながらお国めぐりをしました。

フレッシュコンサートでは、ハイドン・ベートーヴェン・ショパン・グリーグ・リスト・ドビュッシーとバラエティに富んだプログラムで楽しませてくれました。
4時間に渡る演奏発表会でしたが、盛りだくさんで充実したステージとなりました。新聞社から掲載依頼が来たり、お問い合わせも何件も頂き少しは世の中にアピールできたようです。

又、次回に向けて頑張ります。応援して下さった皆様に心より感謝申し上げます。有り難うございました。さぁ次回はいつでしょう・・・また楽しやりたいな。。。

そして春は一年のまとめの季節。そして新しい一年を迎える季節です。世の中は年度末で忙しい時間を過ごしている事でしょう。私も平成29年度の整理をしておこうと思います。
コンクールの成績
ピティナピアノコンペティション
     予選優秀賞    10名      本選優秀賞     3名      本選奨励賞      4名        
     全国    第3位   1名     入選    1名
栃木県ピアノコンクール
     ソロ部門     2位   1名   竹渕賞
     プレ部門     銅賞    2名
栃木県学生音楽コンクール
     中学校の部     4位    1名
日本バッハコンクール
     全国大会    金賞    2名    銅賞   1名
ショパン国際ピアノコンクールinアジア
    全国大会    銀賞   
東京ピアノコンクール
    全国大会   第3位(最高位)
東京国際ピアノコンクール
    全国大会   奨励賞
アジア国際音楽コンクール
    全国大会    優秀賞
日本クラシック音楽コンクール
    全国大会    入選
全日本ピアノオーディション
    栃木本選   準グランプリ     読売新聞社賞    栃木県教育委員会教育長賞

以上です。今年も良く学びました。
多くの皆さんが自分の可能性を解き放つことができたのではないかと思います。

自分の可能性に挑戦すること自体が、とても素晴らしい事ですよね。自分に力をつけるという事は、どんな困難な目に遭ってもしっかりと地に足を着けて立っていることができるという事でしょう。

そして自信が持て、周囲の人々に優しく接する事が出来るようにもなるでしょうね。大人へと成長する過程でも、他人を思いやる余裕を持ち、また忘れずにいたいものです。その準備を生徒たちは着々と進めています。新年度の平成30年も切磋琢磨して頑張ってくれると願っています。

生徒さんの進路
今年の受験生もそれぞれの道が決まりました。自分の人生を左右する大学に希望と期待を持って入学する事でしょう。大学生活を謳歌しながらも社会人となる準備をしっかり身につけてほしいです。
音楽系
国立音楽大学     東京音楽大学    洗足学園大学     宇都宮短期大学
学問系
昭和医科大学 一橋大学 東京農業大学 日本獣医畜産大学 上智大学 芝浦工業大学

以上です。今年も多くの生徒さんが飛翔への一歩を踏み出してくれました。来年度も皆さんと一緒に頑張りたいと思います。
それではまた。小倉郁子でした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!

2018年2月26日月曜日

小倉郁子のバスティンメソッド解説:ベーシックス版テクニック編①

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さまお元気ですか。いつまでも寒いですね。我が家の福寿草も蕾から大きくなりません。
咲きそうで咲かない福寿草と、毎日にらめっこしています。
1月・2月と2回シリーズで、自宅サロンで行われた講座のご報告です。

今回から、バスティンベーシックス版のテクニック1〜3で学べる15個のテクニックと指導法をお話します。生徒たちにとって憧れのブルグミュラー、ピアノ演奏にとって基本と言われている古典作品をが、この15個のテクニックをマスターすれば弾けるようになります。

【フレージィング 】
フレーズの終わり方を学ぶことで、フレージィングの表現を身につけることになります。
手のフォームをしっかりして、手首の力を抜きダウンアップします。その時にdim,で終わる響きになっているか、必ず耳で確認することを習慣づけたいですね。それは、次のフレーズへの呼吸をも生み出すのです。
ベーシックス版テクニック①フレージィング

【回音】
フレージィングで学んだダウンアップの応用になります。同じ音形を繰り返す時にダウンアップを使います。規則正しくバウンドさせます。脱力が出来ていないとdim,が自然にならないので手首の力を抜くことから始めましょう。
ベーシックス版テクニック②回音

【ローテーション】
腕の重みを支えられる安定した手が必要です。まず良い手の形で和音練習をしましょう。そして響かせたい音の方に重心を傾けてバウンドすることを練習します。その傾けた状態でローテーションを弾きましょう。

ベーシックス版テクニック③ローテーション

【連打】
ベーシックス版のテクニックでは、2音の連打が出てきます。同じ音を同じ打鍵で弾いてしまうと、響きは重く硬い音に聞こえます。そのような時はダウンアップを使います。打鍵を変えることで2音がdim.になります。手首のバウンドを上手に使いましょう。
ベーシックス版テクニック④連打

今回はここまでにしましょう。今回の4つのテクニックは、手首の脱力とバウンド力を上手に使って弾くテクニックです。どんなテクニックでも土台に手の形と独立した指、粒の揃った音が必要です。幼い生徒さんにとってはどれも難しいでしょう。生徒さんの成長を見ながら噛み砕いて習得カリキュラムを作ってあげて下さいね。次回をお楽しみに‼︎

*講座参加者の声*
   •どんな曲を練習するにも、その曲に出てくるテクニックがきちんと習得されているか確認しながらレッスンすることが大切だと思った。
   •手の形や脱力、耳で音を聞きながら弾くことを注意しながらレッスンします。
   •ツェルニー30番の13番のテクニック指導が難しく思えていましたが、今日の講座でコツが解りました。
   •バスティンテクニックは使っていなかったのですが、魅力的なテキストだと解りました。さっそく使ってみようと思います。

   •『良いテクニックは、良い手から』というキーワードが心に残りました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!

2018年2月4日日曜日

小倉郁子のバスティンメソッド解説⑤テクニック編その2(パーティシリーズ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 皆さま平成30年はどんな年明けになりましたか。南岸低気圧による大雪、インフルエンザと振り回されてしまいました。しかし2月には平昌オリンピックも始まります。春はもうすぐそこに来ていますよ。私も頑張らなきゃ‼︎

 さて昨年秋にパーティーシリーズのテクニックを始めて、その後更新せず申し訳ありませんでした。今回は心して完成させたいと思います。本年もよろしくお願いします。


パーティーシリーズテクニック NO.2
【和音の弾き方】
①指の付け根を高くして良い手の形を作ります。良い手の形とは、第1関節が立ち第3関節がしっかりと持ち上がっている状態です。生徒には三角おにぎりを握らせ確認させましょう。そして、全ての音が同時に弾けたか、脱力された美しい響きであるか判断できるように導きます。鍵盤から手を離すときはグーモーションを行います。
(グーモーションのおさらいは→こちら

②強い音や弱い音を弾くときは、打鍵の速度を変えること意識させます。打鍵時に、手首や指先が脱力されているかチェックしましょう。響きを耳で判断できるようになるといいですね。

 動画1:おにぎり

③連続して和音を弾く場合は、三角おにぎりの手で手首を高めに準備します。指先を鍵盤近くに位置づけ手首でジャンプします。手首の弾みを使った弾き方です。安定した手の形と腕の重みを支えられることを条件とします。


動画2:連続して和音を弾く場合


【5指の弾き方】
指先のタッチポイントを確認します。進行方向に重心を移動しながら弾かせます。その時に粒が揃っているか判断させましょう。

動画3:5指の弾き方


【スタカート】
パーティーシリーズ時のスタカートは、打鍵の仕方を学びます。キーワードはアップ・タッチです。指先で鍵盤を蹴り上げること、そして速やかに次の音にタッチすること習慣を身につけます。上から腕を落とす弾き方は避けなければなりません。初めが肝心です! 御注意を。

動画4:スタカート



 以上でパーティーシリーズで学ぶテクニックは終了です。手の形を守りつつ手首、指先の脱力を意識させることはとても重要。且つ大変です。しかし私たち指導者は、どんなに大変でも求め続けなくてはなりません。生徒さんが興味を引くような話題や教具を使って理想的な手を作っていくことは、生徒さんに大きなプレゼントをしているのです。ピアノ弾くための手作りがあってこそテクニックが習得できるのです。可愛い生徒さんのために頑張りましょう(^。^)


Ikuko


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!
utsunomiya.pianosensei@gmail.com