2018年2月26日月曜日

小倉郁子のバスティンメソッド解説:ベーシックス版テクニック編①

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さまお元気ですか。いつまでも寒いですね。我が家の福寿草も蕾から大きくなりません。
咲きそうで咲かない福寿草と、毎日にらめっこしています。
1月・2月と2回シリーズで、自宅サロンで行われた講座のご報告です。

今回から、バスティンベーシックス版のテクニック1〜3で学べる15個のテクニックと指導法をお話します。生徒たちにとって憧れのブルグミュラー、ピアノ演奏にとって基本と言われている古典作品をが、この15個のテクニックをマスターすれば弾けるようになります。

【フレージィング 】
フレーズの終わり方を学ぶことで、フレージィングの表現を身につけることになります。
手のフォームをしっかりして、手首の力を抜きダウンアップします。その時にdim,で終わる響きになっているか、必ず耳で確認することを習慣づけたいですね。それは、次のフレーズへの呼吸をも生み出すのです。
ベーシックス版テクニック①フレージィング

【回音】
フレージィングで学んだダウンアップの応用になります。同じ音形を繰り返す時にダウンアップを使います。規則正しくバウンドさせます。脱力が出来ていないとdim,が自然にならないので手首の力を抜くことから始めましょう。
ベーシックス版テクニック②回音

【ローテーション】
腕の重みを支えられる安定した手が必要です。まず良い手の形で和音練習をしましょう。そして響かせたい音の方に重心を傾けてバウンドすることを練習します。その傾けた状態でローテーションを弾きましょう。

ベーシックス版テクニック③ローテーション

【連打】
ベーシックス版のテクニックでは、2音の連打が出てきます。同じ音を同じ打鍵で弾いてしまうと、響きは重く硬い音に聞こえます。そのような時はダウンアップを使います。打鍵を変えることで2音がdim.になります。手首のバウンドを上手に使いましょう。
ベーシックス版テクニック④連打

今回はここまでにしましょう。今回の4つのテクニックは、手首の脱力とバウンド力を上手に使って弾くテクニックです。どんなテクニックでも土台に手の形と独立した指、粒の揃った音が必要です。幼い生徒さんにとってはどれも難しいでしょう。生徒さんの成長を見ながら噛み砕いて習得カリキュラムを作ってあげて下さいね。次回をお楽しみに‼︎

*講座参加者の声*
   •どんな曲を練習するにも、その曲に出てくるテクニックがきちんと習得されているか確認しながらレッスンすることが大切だと思った。
   •手の形や脱力、耳で音を聞きながら弾くことを注意しながらレッスンします。
   •ツェルニー30番の13番のテクニック指導が難しく思えていましたが、今日の講座でコツが解りました。
   •バスティンテクニックは使っていなかったのですが、魅力的なテキストだと解りました。さっそく使ってみようと思います。

   •『良いテクニックは、良い手から』というキーワードが心に残りました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!

2018年2月4日日曜日

小倉郁子のバスティンメソッド解説⑤テクニック編その2(パーティシリーズ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 皆さま平成30年はどんな年明けになりましたか。南岸低気圧による大雪、インフルエンザと振り回されてしまいました。しかし2月には平昌オリンピックも始まります。春はもうすぐそこに来ていますよ。私も頑張らなきゃ‼︎

 さて昨年秋にパーティーシリーズのテクニックを始めて、その後更新せず申し訳ありませんでした。今回は心して完成させたいと思います。本年もよろしくお願いします。


パーティーシリーズテクニック NO.2
【和音の弾き方】
①指の付け根を高くして良い手の形を作ります。良い手の形とは、第1関節が立ち第3関節がしっかりと持ち上がっている状態です。生徒には三角おにぎりを握らせ確認させましょう。そして、全ての音が同時に弾けたか、脱力された美しい響きであるか判断できるように導きます。鍵盤から手を離すときはグーモーションを行います。
(グーモーションのおさらいは→こちら

②強い音や弱い音を弾くときは、打鍵の速度を変えること意識させます。打鍵時に、手首や指先が脱力されているかチェックしましょう。響きを耳で判断できるようになるといいですね。

 動画1:おにぎり

③連続して和音を弾く場合は、三角おにぎりの手で手首を高めに準備します。指先を鍵盤近くに位置づけ手首でジャンプします。手首の弾みを使った弾き方です。安定した手の形と腕の重みを支えられることを条件とします。


動画2:連続して和音を弾く場合


【5指の弾き方】
指先のタッチポイントを確認します。進行方向に重心を移動しながら弾かせます。その時に粒が揃っているか判断させましょう。

動画3:5指の弾き方


【スタカート】
パーティーシリーズ時のスタカートは、打鍵の仕方を学びます。キーワードはアップ・タッチです。指先で鍵盤を蹴り上げること、そして速やかに次の音にタッチすること習慣を身につけます。上から腕を落とす弾き方は避けなければなりません。初めが肝心です! 御注意を。

動画4:スタカート



 以上でパーティーシリーズで学ぶテクニックは終了です。手の形を守りつつ手首、指先の脱力を意識させることはとても重要。且つ大変です。しかし私たち指導者は、どんなに大変でも求め続けなくてはなりません。生徒さんが興味を引くような話題や教具を使って理想的な手を作っていくことは、生徒さんに大きなプレゼントをしているのです。ピアノ弾くための手作りがあってこそテクニックが習得できるのです。可愛い生徒さんのために頑張りましょう(^。^)


Ikuko


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!
utsunomiya.pianosensei@gmail.com