2018年10月6日土曜日

(なんと!)15周年の学ぶ会より

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談はこちらから
utsunomiya.pianosensei@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

発足して15年めを迎えた学ぶ会のご報告です。
(もう15年もやっているんですね!)
親として、子どもとどう向き合い育てていくのか、ピアノ学習を通して、たくさんのお母様お父様たちと定期的に学び合っています。今回は「集中力をつける環境とは  」と題して話し合いました。


*リビングの環境ついて*
 リビングは家族共有のスペースですね。家族全員が居心地の良いスペースでなくてはなりません。その環境を見直してみましょう。良い環境を作る上で大きな影響力を持つのがテレビです。頭や心をリラックスさせるためにはテレビも必要です。しかし節度ある使い方を心がけたいものです。テレビは必要な時に見る習慣をつけましょう。また子ども達が集中して勉強やピアノの練習をする所から離してテレビを置きましょう。(テレビがすぐそばにあると、ついついスイッチONしてしまいますものね。)

 次は机です。小4年生頃まではリビングで結構ですが、子ども専用のスペースを確保したいですね。高学年になって個室に移る準備としても、机に向かったら勉強するという習慣を自然につけられます。親の気配を感じつつ集中できるスペースです。
 本棚はとても重要です。本やテレビで興味を持ったものを調べたいと思った時に、目の前に辞書や図鑑、地図などがある本棚が欲しいですね。そこに家族一人ひとりの読んでいる本も置くことで、家族内で刺激を与えあえます。確かに今はパソコンやスマートフォンで調べ物ができますが、子供の頃は地道に調べること、その楽しさも教えてあげたいものです。 昔の人は辞書や図鑑やその他本で調べることで、その周辺の知識も同時に得ていたと思います。そう言った知識の入れ方も現代とは違った良い点だと考えられます。バランスを取るためにも、本は大切だと思いますよ。

 ピアノがリビングにある家庭も多いと思います。幼い頃は仕方ないですが、可能であれば個室にしたいですね。音を出して聞くという学習内容なので、集中できる環境を与えたいです。それに時間のかかるものなので、家族の方々に迷惑がかかってしまいます。リビングは本来居心地の良い空間のはずですから。


*子どもに習得させたい4ヶ条*
①習慣をつける
   躾に始まり年齢が上がるにつれ内容が変わります。宿題、ピアノの練習など毎日やらなければならない事はたくさんあります。たとえ習慣がついても成果が上がらないのは避けたいですね。勉強、練習方法をも習慣づける必要があります。
②好奇心を高める
   興味を持たせるための環境作りにエネルギーを注ぎましょう。興味を持ったものには好奇心がわき、「もっと知りたい!調べてみよう」と行動します。これこそアクティブラーニングの始まりです。「好奇心→ 創造性→ 集中力 」というサイクルが確立されます。そのようなお子さんは、成長過程の土台ができたことになります。
   このアクティブラーニングの方針はピアノでも学ぶことができます。小学低中学年位になりますと学習作品も音楽的になり、技術も感情移入も必要になります。「この曲はこんな風に弾きたいなぁ。そのためにどんな練習をすればいいのかな…」と自ら考え学びます。その成果をレッスンで先生に聞いて頂き、アドバイスを受けます。それを繰り返し完成度の高い演奏を目指します。この経験をさせてこそ、ピアノ学習が実ったことになります。

  ピアノ学習の習得過程
      ①音楽に必要な基礎知識  ②読譜  ③練習方法の習得  ④練習方法の応用  ⑤表現力を磨く
      ⑥完成度の高い演奏
      ピアノを習うということは、この6つの行程を踏んでいることを認識して下さい。若い先生にもお父さんお母さんにも覚えてもらいたいことです。
      幼稚園児 ①〜②  低中学年  ③   高学年以上  ④〜⑥が目安です。ピアノを習得することは容易なことではありません。スポーツや勉強も同じですが、お母さんが負担を感じられるのはピアノかもしれません。なぜならピアノは早期教育をしないと、音感が身につかないからです。本人が意思に関係なく始めなければなりません。ですから子どもが乗らない事もあるでしょう。上手に導いて下さいね。

③集中力をつける
    子どもは興味を持ちさえすれば積極的に行動します。夢中になって何かに取り組んでいる時に、お母さんの都合で声をかけないで下さい。満足するまで続けさせて下さい。達成感に繋がります。とても大切な経験です。又、ピアノは時間の芸術と言われるように、自分の出した音を瞬時に判断して次の音を奏でます。集中していないと聞き逃します。集中力をつけるには最適なのです。それは先生の話を聞くなど、学習面にも影響することでしょう。

④自主性を養う
   自主性=やる気です。親は何に興味を示すのかいろいろと刺激を与え見極めることが大切です。そして、折りに触れて「あなたは将来何になりたいの?」と聞いて下さい。年齢が上がるにつけて真剣に考えだすでしょう。

教育は人づくりです。長いスパンで取り組みむことが何より大切だと思い、毎日子供達に接しています。お父さんお母さんも若い先生も、
子育てに対する長期的ビジョンを持ちましょう。日々の出来事に一喜一憂していては、人づくりが揺らいでしまいます。お父さんお母さんはお子さんの成長と共に歩むパートナーですね。社会人として大成できるかは、小学校時代の取り組みでほぼ決まると思われます。ビジョンを持ってブレることなくお子さんと向き合いましょう。



***参加者の声***
•集中力に繋がる前段階がよくわかりました。

•子どもが自己主張してくる年齢になり、改めて芯を持って子育てしようと思いました。

•「教育はどの時代も同じ。子育ての土台は変わらない。子どもに対する愛情も変わらない」
この言葉をかみ締めます。

•子育て中の写真を見せて頂き、これまでの話が身近になりました。

•集中力や自主性は、ピアノと勉強の2本立ての環境から生まれる事がわかりました。

•子育てをする上でビジョンを持つことが大切だと思いました。

•子育てで大切な逆算をしようにも、上の子がいないので見通しが立てられませんでした。
先輩のお母さんの話が聞けて先の予測が立てられ有り難いです。

•育児書よりも育児をされてきた方々の話がためになります。感謝します。

•ぶれないという意志と信念を持って子どもを育てていきます。

•子どもの可能性を信じ続けます。

•親はどんどん欲が出てきてしまいます。このように原点に戻れる時間が有り難いです。


小倉郁子でした。ではまた!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒さん募集中です。土曜日、日曜日、対応可能です。
ご見学・体験レッスン・ご相談はお気軽に!
ブログの連絡フォームまたは下記アドレスまで!

utsunomiya.pianosensei@gmail.com