2019年4月12日金曜日

桜のたよりが去った後に

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こんにちは。小倉郁子です。

桜の便りが聞こえていますが、我が家の前にある公園の桜はまだ先のようです。公私共に忙しい3月でしたが、3月3日に行われた学ぶ会の報告をしようと思います。

学ぶ会15周年記念「ピアノ教育はどう活きるのか」というテーマでお話させて頂きました。

学校教育における音楽の存在理由              
1、感動体験の共有
時間の芸術である音楽において、刻一刻と流れていく音楽をその場に居合わせた人々が共に体験する事です。その結果、心の豊かな子どもに育ちます。


2、知性と感性の融合
音楽の学習とは頭と手と心を
一点に結びつけ、焦点化させる過程を言います。音楽は知性と感性の調和のとれた子どもに育てます。

3、精神の集中と意思の持続
流動性の音楽においてリズムを推し進め、メロディを歌わせハーモニーを調和させるために必要な、全体をコントロールする精神的な集中力と強い意思を養います。


4、人間感情の純化
音楽は人の感情を純化していきます。喜怒哀楽というストレートな感情が音楽学習を通して象徴化・抽象化され美的なものに高められていくので、向上心や追求心を育てます。


5、現実認識の方法
聴覚を通して知る事は音楽の独特な方法です。子どもの鋭い耳と知覚力や判断力、表現力を育成します。


参考資料;「音楽はなぜ学校に必要か」山本文茂著(東京芸大名誉教授)

ピアノを弾くということは…
・視覚情報を指に伝える
楽譜を読むことで調性、拍子を認識しリズムを刻み、正しい音で一瞬のうちに指に伝えま す。素早い目の動きと反射的に反応する指のコントロールが必要です。


・判断力と記憶力を伴い演奏に結びつける
演奏をするということは、論理的に思考しながら耳、目、頭、指、足など身体全体を使い総合的判断をして構築していく事です。弾く間際から消えていく音を記憶しつつ、次への
足がかりにしていきます。

ピアノが脳の活性化をするのはなぜ…
ピアノ教育は①前頭前野が左右の脳のバランスを良くする脳梁を育てる ②小脳が大きくなり運動機能、知的機能、感情的機能をアップする ③記憶や学習能力を司る海馬が発達するのだそうです。人間の脳は3歳までで80%、6歳で90%、12歳で100%完成してしまうそうです。「まーだ3歳だから…」と言っているうちに80%も作られてしまうのです。限られた時間と競っているようなものです。そのような事実に基づき子どもと接していくのです。

ゴールデンエイジに取り組むことがベスト

サッカーから発祥したゴールデンエイジという言葉。技能の習得に適した時期を表します。6歳前後は聴覚を始め記憶、知的好奇心、論理的思考、認知力などのゴールデンエイジです 。人として重要なことが集中しています。ですから、この時期に良い刺激を与え理解する喜びや反復して学ぶ面白さを実感させることが大切です。ピアノ教育はこの時期に始めるのが良いでしょう。そしてコンクールを活用して、一気に効果を上げていくのです。ダラダラとやっている時間はありませんね。

ピアノを習うということは…
人生において、自分の能力を限りなく伸ばし豊かな社会生活を送りたいと望むのは当然のことです。そのために自信を持って堂々と胸を張って過ごしたいものです。人生の一コマ一コマの経験が蓄積され人間性を養います。大きく成長し、一社会人として世の中に貢献する我が子を夢見て育てましょう。そのためにピアノ教育は存在すると言っても過言ではないと思っています。私のモットー「ピアノ教育は人づくり」は実践から生まれた言葉です。


今年も、私の教育方針に沿って親子で学んでくれた生徒から喜びの報告が届いています。高校では宇都宮女子高に3名合格しました。大学では東京芸大、国立音大、慶応義塾大、宇都宮大、文教大とそれぞれの道に進まれました。皆んな自分の道をしっかり見極め、ピアノで培った人間力を充分に発揮して成功体験を一つ増やした生徒たちです。これから益々楽しみです。皆んな‼︎ おめでとう。そしてありがとう。

参加者の声
・初めての参加です。話を聞き身が引き締まる思いでした。反面、楽しみでもあります。
・学ぶ会は、今までを顧みてこれからを考える場なのだと思いました。子どもの成長と共に自分も育っていこうと思います。
・毎回のお話ですが、子どもの成長と共に自分の受け止め方が違ってきたように思います。
・「誉める=認める」この言葉が心に響きました。
・子どもの手を離さなければならない時に、きちんと離せるようになりたいと思いました。
・それぞれの方に色々な悩みがあり、それを解決して行きながらピアノと向き合っている事を知りました。
・「ピアノ教育は人づくり」は長期に渡り子どもと関わっていくのだ…と実感しました。
・豊かな人間性を育み社会に貢献できる人に成長していくために、ピアノを学んでいて良かったと実感させて頂きました。
・コンクールに挑戦して打たれ強さや持続性を培うことができ、結果を出すためには努力すればいいのかを学んでいます。それを導いて下さる良い指導者に恵まれて幸せと感じました。
・若いお母さんの話を聞き、私も「通ったなぁ…その道」と少し余裕を持って聞く事が出来ました。しかし子育ては常に新しい課題が待っているので、学ぶ会に継続的に参加して自分なりの軸を作っていこうと思います。
・ちょうど子ども達のレッスン方法や関わり方など検討するタイミングでしたので、歩むべき道が見えて良かったです。
・笑いあり、涙ありの会で私の心もリフレッシュしました。
・母親としての学びが多く、子どもとの日々の関わりを想像しながら話を聞けました。
・情報社会だからこそ人に聞くと恥ずかしいな…と思ってしまったり、人の頼らず自分で答えを探さなくては…と思ってしまいます。しかし生の声には重みがありました。リアルタイムで受け答えををして頂き有り難かったです。また参加したいと思いました。


また学びましょう。
小倉郁子でした。

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