2018年4月29日日曜日

私の子育て経験を通して


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今回は4月8日に行われました学ぶ会のご報告です。


保護者の方を対象に、子育てに対する指針を参加者の皆さんと共に考え合う場として続けている会です。今回は6回シリーズの6回めでした。子育ての最終段階に入るための準備の話をしました。「人生を決める最終決定に備えて」と掲げてみました。子育ては1日2日で出来ることではありません。今取り組んでいることの結果は5年後、10年後に出るのです。良い結果になるように取り組み方をお話しさせて頂きました。


〜2種類の子育て法〜
①親の意思で将来の目標を設定し導いていく
②子どもの能力や可能性を見極めながら導く
多くの方が②だと思います。我が家もそうでした。いろいろな事を経験させて、可能性のあるもの、本人の能力や意志を確認しつつ決めていく方法です。


〜子育てについて夫婦で話し合う〜
どんなビジョンを持って育てていくのか、夫婦で話し合っておくことが大切です。
我が家の例をお話ししましょう。主人は「世界に通用するようなグローバルな人間性を身につけさせたい」ということでした。私は「人様に迷惑をかけない、責任を持って社会に貢献できる人に育てる。そのために知育・徳育・体育を柱にしたい」と言いました。そして2人のビジョンを合わせて子育ての方針が決まりました。それからお互いの立場で子どもと向き合いました。


〜帰宅後から就寝時まで日課(小学生の頃)〜
我が家では帰宅時間から就寝時間までの時間は2時間半でした。つまり親子のコミュニケーションが取れるのが2時間半ということです。その間、ピアノの練習、自主学習、夕食、親子ディスカッション(道徳教育)、読書など全てが短時間ですが取り組みました。
子ども達には全てに時短を要求しました。集中力の強化です。集中して短時間で正確に物事をやるには、しっかり理解していることが必要です。そのためには授業はしっかり受けて、わからないことは先生に聞いて解決してくることを奨励しました。人が30分でやる事を20分で終わすと残りの10分は遊びの時間になることを知らせます。その後は無駄なく有効に時間を使うためのやりくりは自分がするようになります。そうやって遊ぶ時間を確保するために時間配分を覚えました。

〜ピアノとの関わり〜
ゆとり教育から学力の向上と思考力をつける方針が変わりました。そしてグローバルな人への育成が強化された今、ピアノの存在や価値が重要視され始めました。ピアノは科学的にも証明されているように能力開発に一躍かっています。ピアノは練習過程で学べることと、人の前で演奏する時に学べることは違います。練習過程では、出来るまでやり続ける反復力、追求心、創意工夫、完成度の高い表現力、分析力などが学べます。人前での演奏では、実力を出し切る力、強い精神力、アクシデント対処法、判断力、プレゼンテーショ力、自信などです。ピアノは社会に出て必要不可欠なことを、幼い頃から経験させてくれます。


〜教育は投資〜
教育するなら良質な教育をしたいものです。教育は知的財産です。お金はいつか無くなりますが、知識や技術は無くなりません。子どもに残してあげる財産は知識と技術ではないでしょうか。


〜子育てのカリキュラムは逆算で作る〜
お子さんの成長によって、一人ひとりのカリキュラムを作ります。学習面ではその子の人生の節目になる受験時に必要な条件を集めます。それを受験時までにクリアするためのカリキュラムを逆算するのです。これから重要になる英語ですと英検の?級をいつまでに合格する…という感じです。最終学歴を決めようという時に、条件が満たされていなければ選択肢が少なくなってしまいます。後悔しないように綿密なカリキュラムを立てるのが大切です。
ピアノの世界ではコンクールの課題が基準になりつつあります。コンクールと言いますと結果が気になりますが、私は人づくりの手段と捉えています。そもそも音楽は人と競うものではないからです。ですから人と比べることなく、結果に左右することなく自分のお子さんの成長を見極めることができる親でありたいと思っていました。コンクールのような一定の厳しさのある環境で人づくりをすることで、効率の良い習得ができます。ですからコンクールを利用していると言えます。どの分野でも「どの大学に合格したか」が大切なのではなく、その大学を受験できる程の実力をつけるまでに努力をしたことが誇らしいのです。そこまで努力を徹底的にし続けた結果、その大学に合格するのです。結果がともなえばもちろんなのですが、それ以上に、目標に向かって一心に努力したお子さんを誇らしく思える親になりたいものです。


〜参加者の声〜
・自分に余裕がなく、家庭のことも子ども達のことも思うようには出来ていません。自分を振りかえり、より良い環境づくりに努めたいと思います。

・一日一日を大切に子どもと接したいと実感しました。スケジュール表を作成したり、生活を見直したいと思います。

・夫婦で共通認識を持って子育てする大切さを、子どもが大きくなってくるととても実感します。

・子どもがやりたい事、頑張っている事を両親が同じ心で応援していく事が、子どもにとって安心して頑張れる環境なのだと改めて感じました。

・自分の子どもの成長していく上で考えさせられることが、たくさんありました。間に合うものなら解決策を見つけたいと思います。

・子ども達の顔を思い浮かべながら拝聴しました。全ての基本は「幼児期」なのだと思いました。子どもの育て直し。今からでも遅くないと信じて頑張ってみます。


今回は以上です。
皆さんのご家庭でもそれぞれのお子さんの状況に合った良い教育環境が整うように、お手伝いができていたなら嬉しく思います。これからも様々な教育経験を通して、皆さんのお力になれるように頑張って行こうと思います。

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