今回は中学2年生のほのぼの話をしましょう。
近年の中学校では、合唱コンクールの伴奏者をオーディションで決めるのはご存知かと思います。最近の合唱曲はポップス系が多く伴奏も難しい。Aさんは夏休みを利用して伴奏曲の練習をしました。しかし残念ながら伴奏者には選ばれませんでした。その時点で伴奏曲のレッスンは終了していましたので、私はすっかり忘れていました。先日合唱コンクールの結果が出たと報告があり、なんとAさんのクラスの伴奏者が伴奏賞だったというのです。私はその結果を聞いた時に、余程上手な生徒さんなんだなぁと思いました。
ところが、Aさんが私のレッスンで受けたことを伴奏者に教えていたというのです。クラスのために一致団結し協力して一つの目標に向かう中学生の姿が見えたような気がします。私は惜しみなく自分の持っている知識や技術、経験を人のために提供できるように育ったAさんを誉めてあげたいと思いました。一般的には自分が選ばれなかった悔しさが先に立ち、気づいていても口をつぐみ協力しない人の方が多いのではないでしょうか・・・
もう一人の中学生Bさんは、私のレッスン室でのCさんとのやり取りの話です。「ピアノ教育は人を育てる!」をモットーとしている私ですが、成長している一面に遭遇できて心から嬉しく思いました。一つのことを一途に頑張ることは、とても大変です。その過程で経験する多くのことから生徒たちは、ひと回りも二回りも大きく成長します。