2023年6月30日金曜日

子どもを多角的に見られる環境を

    日々多くの親子と触れ合うことから、最近、思うことがあります。核家族は普遍的な家族形態ですから、特別に取り上げるようなことではありませんが、我が子を育てている頃と比べて、子育てに対する見解が変化してきているように感じます。

 私の経験では、子供に関わってくださる全ての方のお力を借りて子育てをしてきました。例えば、小学校では学習を、祖父は囲碁と将棋、祖母は習字、私がピアノを、両親で道徳教育。それにスイミングと空手を習っていました。一人の子供を、多くの方々に客観的に指導してもらうことで特定の立場からの見方を回避することができます。親の偏った考えではなく、関わってくれている方々の総合的な指導により、バランスの良い子育てができたと思っています。

   しかし現代のご両親は、そのような観点での子育てを、あまりしていない(あるいは好まない)ように見受けられることが多いです。教育自体には大変熱心なのですが、人と比較することはあっても助け合う精神は薄いように感じることが多くあります。コロナ禍でその素地が構築できなかったからでしょうか・・。できれば関わりたくない。お節介は煩わしい。放っといて欲しい・・と思っている方が多いように感じます。

 子育ては親の仕事ですが、親だけでできるような小さなミッションではないと思います。一人の人格を形成する過程を導き養っていく、実に大きなプロジェクトです。ですから、親はどのような大人に成長して欲しいかというビジョンを持って、そこから「今は何をすべきか』を逆算して考え導きます。それは親だけで完結できるとは限らず、決して簡単なことではありません。できるだけ周囲にいる方々を巻き込んで、思いきって力を借りてみましょう。
 兄弟も少ない家族構成の場合はなおさらです。一人っ子の場合は多くの友だちを作ることも重要な要素です。多くの人と交流をすることで、コミュニケーション力や思いやり、協調性、責任感等大人になるまでに身につけたい要素が学べます。そうして逞ましい精神力の持ち主に育てましょう。「心も身体も健康!!」ということは本当に重要なことだと思います。

 それともう一つ。与えられた環境に順応しつつ自らの意思を持って歩む適応力を養いたいものです。今の時代は適応力がないと、社会から弾かれてしまいかねません。自分の存在をアピールすることが出来るようになるためには、適応力が必要だと思います。

 以上、私の子育て経験からの思い出話でした。皆さんのお役に立てたら嬉しいです。

IKUKOでした。

2023年6月25日日曜日

6月の嬉しい報告

 いつの間にか梅雨入りしていました。

雨上がりの晴れやかな空の色と澄みきった空気は最高です!我が家の庭にはなでしこの花が満開で、心を和ませてくれます。
6月に入るや否や、就職活動をしていた教え子から「内定をもらいました!!」と嬉しい知らせが届きましたので、お祝いの会食をすることにしました。コロナで封印していたので、久々の会食です。しかも若い若い3人が集まり、たわいない話の中で夢を語り、情報交換をし、心地よい刺激を受け、終始笑顔で写真に納まりました。年寄りを労わる気持ち満載で。(苦笑)
若い人との談笑はエネルギーをもらえることを実感しました。体も心も軽く帰路につきました。このグループのキーワードは『ご飯いきましょう!」です。またフッと誘ってくるのでしょうね。(笑)


6月10日は会食に参加できなかった同級生の小野紗季さんの演奏会でした。

大学内の選抜オーディションを経て、演奏会に出演しました。彼女はピアノの世界で生きていく決断をするのが遅かった生徒でした。それだけに高校時代は、遅れていたテクニックを身に付けることで精一杯でした。しかし大学生になり、技術も精神的な成長も安定し、選抜オーディションを受験するまでの実力を着実につけてきました。
当日の演奏は実力派の出演者の中で、しっかりと彼女らしい音楽を奏でていました。大学で指導いただいている鳥羽瀬宗一郎先生のお陰です。感謝申し上げます。そして勿論、コロナ禍であって、彼女の揺れることのない信念が身を結んだのだと思います。私も彼女に関わった一人として心から嬉しい1日でした。
これから残された学生生活を大いに謳歌しつつ、学生時代にしかできない貴重な学びを求めて邁進してほしいと思います。応援しています!!