2026年4月19日日曜日

春の訪れと嬉しい知らせ

 春は教え子から嬉しい知らせが舞い込む時期でもあります。

今春も多くの教え子から近況報告がありました。高校合格・大学合格・就職内定と嬉しそうに会いにきてくれます。今年もラッシュでした。(笑)

その中で今回は就職内定をもらったAさんの話をしましょう。

彼女は小学生の時からピアノコンクールにチャレンジしていました。真面目でコツコツ型の彼女。ピアノは大好きですが、どちらかというと不器用なタイプ。それでも大学受験まではレッスンを継続していました。そのような彼女は就職活動の真っ最中。

今のところエントリーしたところ全て内定をもらったというのです。面接でピアノを長く継続してきたこと。そしてコンクールにもチャレンジしてきたこと。そこから得たもの等アピールしたそうです。

継続することも大切ですが、コンクールにチャレンジする積極性。常に目標を持って練習に励む緊張感のある生活をすることで、人としての基盤を作ってきたのだと思います。

結果はともかく、自分を律して毎日を過ごしてきたからこそ、物事に対して諦めず限られた時間の中で創意工夫をして向上していくことを実践できたのだと思います。


私はそのことが大きく評価されたのだと思います。私も話を聞いて嬉しくなりました。「ピアノをやっていて良かった!!」と言ってくれる生徒の言葉に私も活力をもらいました。

また、社会人となって落ち着いてきた生徒たちから、再度ピアノを始めたいという生徒が増えてきました。幼い時からピアノに親しみ、音楽の素晴らしさを味わった生徒たちは心にゆとりができたときに戻ってくるのだなぁと感じました。

様々な事情で一時ピアノから離れても、心は離れていなかったことに喜びを感じます。本当に嬉しい限りです。

私はそのような生徒たちに囲まれていることに心から感謝します。生徒とこのようなお付き合いができることは、お互いに誠実であること、互いを敬い思いやることが大切なのではないでしょうか。

日々の生活では色々なことに遭遇します。その一つひとつを良い経験として捉え、心穏やかに包容力で対処していくことが円満の秘訣。これを年の功と言うのでしょうか・・・。(苦笑)

2026年3月27日金曜日

2-3月の活動報告と実績報告そして旅たち

 本日は少し落ち着き、PCの前に座っています。

2月・3月は私にとっては過密スケジュールで、アタフタと動き回っていました。早いもので、もう3月も終わろうとしています。(苦笑)


2月7日~8日 第16回日本バッハコンクール 全国大会審査
  雪の降りしきる中での審査となりました。参加者の方々も交通の乱れ等で大変だったと思います。そのような状況でも、トラブルもなく順調に終了できホッとしました。
久々に小学3・4年生の審査でした。4曲とも課題曲として良い作品を選曲してあり、学ぶことの多い審査でした。響くホールだからこそ注意しなければならないことは多々あり、参加者の方々は、それを肌で感じて行かれたのではないでしょうか。やはり、様式感を持って演奏することは難しいようです。審査をご一緒させていただきました先生方、お世話になりました。
 
プログラム
 
審査員の先生方


2月23日(祝) 第22回グループ飛翔演奏発表会
  オープニングに初めてリズムアンサンブルを導入しました。コロナ以来、一同に集い練習をすることを控えるようになり、教室の仲間意識も気薄になっていました。そこで小学生の生徒さんと大学生のお手伝いを得て、演奏時間6分半という大作に臨みました。集中力が持つのか、全員が同一テンポに乗ってアンサンブルができるのか等心配はつきませんでした。しかし本番に向けて一致団結して成功に導き出す連帯感が生まれました。




その後急速に皆の心がほぐれ、ソロ演奏も一人ひとりの個性を持って実力を出しきれる演奏につながりました。リハーサルの様子では半ば諦めの境地でしたが、生徒たちの頑張りが私の心を軽くしてくれました。  ありがとう!!

集合写真


3月6日(金) バスティン 活用法セミナー(zoom)
                                万能教材!バスティン 方式活用法〜秀れたテキストは指導者を助けます〜
  というテーマで120分間お話しさせていただきました。パーティーシリーズから聴音の分野を。ベーシックスシリーズからはテクニックを取り上げました。後半は表現力をつけるのもバスティン メソッド。そして最後に、人づくりに大いに役立つバスティン先生 の理念をご紹介させていただきました。

チラシの写真


3月11日 指導者としてスタートした時からお世話になったレッスン室移転のため、ピアノも引っ越しました。

ピアノのお引越し


新しいレッスン室で心新たにスタートしました!1

長くなりましたが、最後に今春、大学・高校を合格した嬉しい知らせを寄せてくれた生徒たちを記しておきます。

   東京芸大・千葉大・東京農大・宇短大(2人)
   宇北高・小山高専・宇短附(2人)

たくさんの教え子が新しい春を迎えました。皆さん1おめでとう!!
ピアノで培った細やかな心づかいと粘り根性で乗り切ってください。


小倉郁子

2026年1月23日金曜日

新年を迎えて心を新たに

大寒を迎え、本来の冬を感じています。春が待ち遠しい限りです。
新年になり、世の中は目まぐるしく変動しています。
それに翻弄されることなく、日々やるべきことをしっかりと全うして無事に過ごせたらいいなぁと思っています。

 さて今回は驚かされた大学生の話をしようと思います。
Aさんとレッスンを始めて2年になります。
幼い頃からピアノをやっていたそうで、音楽が大好きな大学生です。
Aさんは音感をしっかりと習得していました。何の音かすぐに判別できます。
つまり絶対音感の持ち主だったのです。

ところが読譜は大の苦手。
譜読みに相当な時間はかけているらしいのですが、一向に音楽になりません。
音符が読めて音がわかりリズムも理解していて、どうして音楽として成り立たないのか私には不思議であり驚きでした。
そのうちに譜読みが出来ないのではなく、音楽として構築することができないことに気づきました。
 
幼児が50音を覚え、1音1音を組み合わせて単語として認識するのと同様です。
それが幾つか繋がり文章となりますね。
音楽も21個の音とリズムや音の高低を巧みに組み合わせて作られています。
そして音形や和声によりまとまりを作ります。
そして意味のあるメロディになるのです。
その部分がAさんは学べず欠如してしまったのです。

ですから音楽は好き、自分でも演奏してみたいという願望はあるものの、いつになっても形にならないのです。
1音づつ並べてもそれを繋げてフレーズにすることや、たくさんある音の中から、その部分を支えているハーモニーの音を見つけ出す作業ができないのです。
糸を通していないビーズを並べている感じで、いつになってもlineになりません。
不安定そのものです。ですから覚えるにも覚えられないのです。
暗譜の苦手な原因もここにあると思いました。

私も指導歴45年になりますが、初めてのケースで本当に驚いてしまいました。
音符が読めて音がわかり、指が動くのに音楽にならない。
このような成長形を見たことがありませんでした。
せっかくの絶対音感も活かされず、ソルフェージュ・セオリー・技術のトライアングルが完全に機能していない状態です。

このような成長をしてしまったのには、指導する側の責任が大きいと思います。
音楽は早期教育と言われていますが、それは音感教育のことです。
音感は6歳まででほぼ完成してしまうためなのです。
その後学ぶ過程において指導者の導きにより学習していくわけですが、Aさんはその時期に良い指導者に恵まれなかったのでしょうか・・・

 このような例を見ると、私も自分の指導法を顧みることになり引き締まります。

生徒とは共に学び合う仲間でありたいと心から思います。

今年も奢ることなく頑張ります。