2025年3月10日月曜日

バスティンフォーラムの活動報告と卒業演奏会

 寒暖差の激しい3月です。前回の投稿で我が家の庭は福寿草が咲いています!と書きましたが、梅と沈丁花の花が同時に咲き始めました。黄色・白・ピンクと色とりどりの花で我が家の庭も華やいでいます。


3月4日(火)第7回バスティン ・フォーラム参加
 宇都宮バスティン 研究会8名の会員と共に参加しました。フォーラムは3年に1回開催される全国のバスティン 研究会の集い。バスティンメソードで子供たちにピアノ指導をしている仲間が、一同に集いそれぞれの研究会の活動報告や研究発表をします。今回も米国からリサ・バスティン が来日され盛大に開催されました。


 宇都宮バス研も「バロックダンス講座から得た演奏へのアプローチ」と題してメヌエットのステップを学び、生徒たちに伝えた結果を発表しました。皆さんからは好評をいただきました。登壇された安納先生・町田先生、お疲れ様でした。


 最後にバスティンメソード指導講師として、共に尽力してきた4名の挨拶の機会を頂きました。バスティン ファミリーの一員であることの喜びを感じたフォーラムでした。







3月8日(土)宇都宮短期大学卒業演奏会
 今年も2人の教え子が出演させていただきました。
武田梨々子さんは管楽器専攻でクラリネット独奏をしました。副科ピアノで6年間レッスンをしました。彼女は学年が上がる毎に意欲的になり、ピアノも学習面も深く学ぶようになりました。総合力を身につけたようです。
もう1人は橋本花愛さんです。彼女はこのブログに何度か登場していますが、一段と響きの良い音で整理された音楽づくりができるようになりました。2人ともコツコツと努力を重ね、卒業生代表としての重責を担いながらも、しっかりと演奏することができました。成長した姿が誇らしく思えました。これから一社会人となりますが、自分を磨くことを身につけたことは大いに役立つでしょう。今後に期待します。





2025年3月2日日曜日

ある受験生の成長過程

 梅の開花が遅れているようですが、我が家の梅の木の根本では福寿草が咲き誇っています。

着実に春が近づいています。今回はある受験生の話をしようと思います。

 幼い頃から両親の希望でピアノを学んでいたそうです。私のところには4年前に入門しました。彼女はあまり練習するタイプの生徒さんではありません。しかし手が大きく、身体もしっかりとしていて動く指の持ち主です。耳も良く幸せなことにピアノを弾くための条件を満たしていました。そのために最小限の練習で音楽の形を作ることができ、コンクールでも入賞することができました。ピアノしか知らなかった彼女が、中学生になり部活動で剣道を始めました。彼女にとって新境地である剣道。彼女の興味が増大し、2年間で県大会で入賞するまでの実力をつけました。現在は高校受験を目前に控えた中学3年生です。昨年の夏、部活動引退後、塾に通い出しました。英検も受けたことのなかった彼女が、今度は勉強に目覚めました。僅か半年ですが勉強が面白く一途に学んでいます。

 ご両親の敷いたレールはピアノでしたが、ピアノで培った基礎力(どんなに短時間であっても毎日練習をすることなど)と、一回の演奏に実力を出し切る集中力を基に、剣道で仲間と切磋琢磨し努力する喜びを知りました。そして現在は勉強に打ち込んでいます。将来は何も見えていないようですが、ピアノも剣道も受験後は復活するそうです。彼女は自らの興味の赴くままに努力をすることを実践しています。

 

 彼女のような育ち方は、今の世の中では珍しいのではないでしょうか。親の考えの元、ピアノを筆頭に英語、スイミング、バレー、サッカーや野球などのスポーツ、プログラミング、習字等の習い事を掛け持ちで学ばせている方々が多いと思います。そこへ学習分野の公文から始まり、小学4年生位から塾通いが始まります。

 

このような贅沢な教育も大切だと思います。なぜなら子どもが何に秀で、何に興味を示すか分からないからです。それも見つけるために様々な分野の経験をさせるのです。そして高学年辺りで習い事を整理して中学生になります。現在はこのような育て方が主流でしょうか・・。

 

そのような中で例に挙げた中学生の育ち方は、スッキリとしていてバランスの良い子育てのように思われます。自らが頑張るしかないピアノ、仲間と助け合って努力する喜び、そして義務教育の集大成である学習に没頭する強い意志。学んできた全てに無駄がなく、彼女を形成してきました。

 

彼女がどんな大人に成長するのか楽しみです。これからもずーっと見守り、見届けていきたい生徒の一人です。

コンクールの結果報告(2024年度)

こんにちは。3月に入り温かい陽気の日が増えてきました。
令和6年度の年度末に向けて整理をしています。

コンクールの結果報告もサボっていましたから、まとめてご報告させていただきます。時系列順に明記しますね。

ピティナコンペティション
 C級 予選優秀賞 Yさん・Hさん・Tさん・Iさん
 D級 予選優秀賞 Rさん
 グランミューズJカテゴリー 予選奨励賞 Sさん
 グランミューズYカテゴリー 予選優秀賞 栃木支部賞 Hさん
 C級 本選奨励賞 Yさん・Hさん・Tさん

栃木県ピアノコンクール
 E部門 本選 銅賞 Rさん

ブルグミュラーコンクール
 小学3・4年生部門 栃木ファイナル出場 Mさん・Hさん
 中学校部門    栃木ファイナル出場 Rさん

ヘレン・ケラー記念音楽コンクール
 ピアノ2部部門 2位 Hさん

全日本ピアノコンクール
 一般プロU 30部門 地区大会優秀賞 Hさん

北関東ピアノオーディション
 C課程  優秀賞 Mさん
 趣味部門 優秀賞 Tさん

全日本ジュニアピアノコンクール
 C課程 入選 Mさん

今年度もそれぞれの目標に向かって、生徒一同努力を重ねました。
コンクールの結果は、一過性のものであり学びの途上のものです。
一歩一歩前に進むことが重要なのです。
その成長を確かめるためにコンクールやステップを利用しています。

さて2025年度を迎える皆さんは、ピアノ学習をすることで、人としての豊かさ、余裕ある人生を目指してどんな風に学び続けるのでしょう。楽しみです。 


IKUKOでした。

2024年11月20日水曜日

ボランティアコンサート

 朝夕冷え込む季節となりました。その反面紅葉が進み、木々も色鮮やかに彩られています。

晴天に恵まれた11月4日、宇都宮短期大学音楽科の学生に引率してボランティアコンサートに行ってきました。
 特別養護老人ホーム「とちの木荘」において40名以上の施設の方々とともに
和やかで温かい空間を作ることが出来ました。

フルート・琴・歌・ピアノとバラエティな編成で華やかなステージを繰り広げました。
そして音楽療法の学生が、身体活動のコーナーを設けてリフレッシュして頂きました。

学生も初めての経験で緊張とともに始まりましたが、音楽とともに打ち解けコミュニケーションも取れる様子を垣間見て、学生の成長を感じました。
自らが専門として学ぶ音楽で社会貢献出来たことは、これからの人生に大きく影響することでしょう。引率者として嬉しい一日でした。







最後に、とちの木荘から、ケーキとコーヒーをご馳走になりご満悦の笑みでした。



2024年10月30日水曜日

コンクールは人づくりのツール

 お天気が不安定で、秋晴れの日が少ないのは残念に思います。

でも秋の味覚は十分に堪能していますよ。
 先日10月20日には、仙台大崎地区ブルグミュラーコンクールの審査員として伺いました。120名の熱演を聴いてきました。参加者一人一人が真剣に取り組んでいる演奏に楽しく聴かせていただきました。

     


 毎年思うことですが、ブルグミュラー以外の課題曲は実にバランスよく選曲されていると感じます。わずか1ページ足らずの作品ですが、技術的にも表現的にもポイントがあり聴いていて楽しく、馴染みやすい作品が選ばれています。相当の時間と労力を持って選曲されているのだろうと察せられます。選曲者に脱帽です。コンクール参加者もブルグミュラーは勿論のこと、課題曲でのチャレンジでも確実に実力をつけられる絶好の機会になることでしょう。

 コンクールは人づくりのツールです。コンクール当日の数日前からマインドコントロールをして、集中力を高め実力を発するために調整していきます。この行為は年齢に関係なく、自らを高めるためにチャレンジすることで経験を増やすのです。
 自分を追い詰めていく経験から多くのことを学び、強い精神力を身につけます。今年もその成長を見せてくれた教え子がいました。不安との闘いに打ち勝って当日を平常心で迎えられるように導くことの難しさ。それを経験した親子でした。
 お母さんもお子さんの気持ちを諭すことができました。苦しい経験を乗り越えた親子に拍手を送ります。コンクールを上手に使って人づくりしましょう。


IKUKO

集中力の持続に特化するやり方

 集中力は年齢+1分と言われています。皆さんご存知ですか?

 幼児でも5〜6分は集中することが出来ることになります。
幼児が弾く曲で、5分もかかるものはありません。どんなに長くても2分程度。

従って導入期の生徒さんも、集中力をもって最後まで弾き続けることが可能なのです。
しかし、現実は曲中いくつかの注意箇所をクリアーしながら最後まで弾くことは難しいのです。
例えば曲中に3箇所の注意箇所があるとします。子供たちは、3つめの注意箇所の前辺りで集中力が切れてしまうことが多いです。
導入期から注意すべき箇所を忘れずに弾く訓練をすることは大切なことのように思えます。
 
   私の教え子の話をしましょう。幼い時から練習は嫌い。ピアノの周りには常にいるのだそうですが、練習はしない。お母さんが何度も促しても長い時間はやらない。
   音楽的才能がある生徒さんだったので、私としてもレッスンのたびに練習をするように指導していました。
   その彼女が本気で練習を始めたのは高校3年生。音大受験を決めたからです。
幼い頃からピアノの練習に長時間費やすこと知らないで育った生徒だったので、一抹の不安を抱きながらも自らの才能を伸ばす道を志すことを選択したことが嬉しかったことを覚えています。
   彼女は通常の音大受験生のように長時間練習することはなく、仕上げて行きました。練習時間は短くとも、ピアノ演奏に必要な技術、音楽理論、表現力などのレッスンは習得していましたので、無事に合格しました。
   受験終了後、練習時間を尋ねるとニヤっと笑って教えてくれません。そこで彼女が発した言葉は衝撃的でした。何と「私は日々集中力を1分でも長くするように練習してきた。弾き出したら弾き終わるまで集中力を切らさない事に努力をしてきた!」と。
   私は驚きで一瞬言葉が出ませんでした。それまで時間で管理しようとしていたことを省みました。そしてこのような努力の姿があることを知らされました。
   現在彼女はピアニストとして活躍しています。指導者として彼女の才能を摘み取らないでこられた事に安堵しています。
 集中力をどのように養い使うかは様々です。集中力が1時間も2時間ももつ人はいません。
   音楽は精々30分弱。彼女の1分でも長く集中するというコンセプトに音楽は適していたのかもしれません。これから受験期に入ります。勉強も集中力が必要です。
   だらだらと長時間やっても効果が上がらないことも多いです。視点を変えてみてはいかがでしょう。

IKUKOでした。

2024年10月1日火曜日

大城依子先生によるリトミック講座

 雲一つない秋晴れの日が続く今日です。秋の空気感、なんと清々しいことか・・・

 今年も先月23日に大城依子先生によるリトミック最終講座が行われました。リトミック界の第一人者である大城先生のお話は、リトミック暦の浅い方から経験豊かな方までどなたにも深く心に響くものでした。そして最終講座に相応しい「リトミッックとは?」と改めて問いかけられ原点に立ち返る内容で幕を閉じました。



 参加する方々の目的は様々。リトミック講座は初めてという方は、基礎的な拍子や音価を身体で表現する経験をしていきます。参加回数が増えるごとに、歩きながらピアノの音に身体が即時に反応できるか真剣にピアノの音に集中します。複雑なリズムの変化に反射神経をピリピリさせながら運動機能を養います。それから、時間的空間の扱い、エネルギーの実感、コミュニケーション、身体と脳の鋭敏さを体験していきました。そして今回は、形式・8分の12拍子に乗りつつ動的造形に挑戦しました。音楽を学ぶ上で必要な要素を頭ではなく、視覚・聴覚・触覚を関連づけて表現することの学びでした。

 指導者の学びは生徒さんのレッスンに直結します。知識としての理解だけでなく、実際に身体で動いてみると8分音符の軽快さや全音符の大きさ、深さ・重力など実感できます。それが響きとして空間に放たれる音になるのです。そのような感覚を磨くことが、音楽を奏でる全ての方々の演奏に大きく影響を与えるでしょう。つまり身体が楽器になり変われるような感覚です。そのためのノウハウを常に身につけ磨くことが、私たち指導者に課せられた課題であると思います。その学びを生徒さんに還元することをやり続けなくてはいけないことを、大城先生から学びました。大城先生も「日々リトミックやピアノの勉強を続けます!!」と言い添えてお帰りになりました。どの道も極めるためには鍛錬を積むことが大切なのです。


IKUKOでした。