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2017年4月2日日曜日

豊かな人生を

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3ヶ月との長きにわたりコンクールについて書いてきましたが、ついにまとめの章になります。最後まで読んでくれるととても嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

 偶然にも子育てとバスティンメソードに巡り会った時期、それに生徒をコンクールへと挑戦させるようになった時期が同じだったことで、私の教育モットーである「人づくり」の基本ができました(こちら)。そして長らくピアノを通して子どもの教育に携わる中でコンクールが人づくりに大きな好影響を与えることに気がつきました。「ペダルは使い方一つで良薬にもなる」とピアノ演奏において言われているのと同じく、コンクールも考え方や使い方に充分な配慮が必要なことは確かだと思います。しかしそれでも私が子どもの教育にコンクールの活用をお勧めするのは、コンクールが人づくりにとても効果的だからです。もちろんとても良い意味においてです。

 では具体的にお話しましょう。まず大人の私が常々考えいるのは、子ども達のおかれる境遇です。今の子どもたちが活躍する社会は良くも悪くも競争社会です。それを避けることはとても難しいでしょう。一時期ゆとりを持った教育環境をという考え方が世間を賑わせましたが、今ではその揺り戻しとも言える競争社会が見直されてきていますね。そして更に、あまり良い言葉ではありませんが、格差という言葉も随分と耳にするようになりました。そのような社会で生きていくためには、逆境にもめげず挫折を経験してそれを乗り越える術と知恵を身につけさせたいものです。それには少々厳しい条件のもとで学ばせることが良いと思い、40年ピアノ教育を続けて来ました。以前にもお話したように、コンクールは家庭内で取り組めること、他の習い事より早く始められること、そして本気になれること、しかし命の危険性は無いことなどの素晴らしい好条件を満たしており、子どもを上手く導くための教育ツールにはもってこいと言えます。(こちらをご参照ください:,,)音や音楽に集中して判断することは、人の話を聞く、注意深く物事に取り組むなどその後の成長に大きく影響します。また音楽やリズムに合わせて歌う、身体を動かすなどの表現を学ぶことは心の開放を促します。そして多くの人の前で演奏を披露することは、自分の意見や考え、その他まとめあげた事を発表するなど、プレゼンの要素を養っているとも考えられます。ここで、昔から「三つ子の魂百まで」と言われるように、その子の本質は3歳までに形づくらると言う事を忘れないようにしましょう。そのために子どもができる事は、適切な時期を見計らって着々と養っていく事が必要だと考えています。その意味では、ピアノにはお勉強よりも随分と早期に始められると言うメリットがあります。お勉強を始める前の基礎作りと考えても良いとでしょう。その上でコンクールの使い方について私の考えをまとめてみたいと思います。

 私が考えるコンクールの目的は次のようです。子どもと親に分けて書いてみました。
【子ども  】
① 自分を高め、自分の限界に挑戦することの喜びと尊さを知る
     目標に向かって毎日コツコツと努力する姿勢を身につけ、自分を磨くことに労を惜しまない 。何事も前向きで一歩一歩自分の人生を切り開いていく力と精神力を養う。またどの位努力しないと公には認めて貰えないのかを体感する。  そして自分より努力している人が多勢いることを認め、謙虚な心を持って日々の努力を全うする。 
 ここで小2男の子の、ピティナの全国大会の結果発表のときの経験談をご紹介しましょう。お陰様で銅賞の発表で名前を呼ばれました。喜びと安堵感に浸っている時に、隣の女の子から「何時間練習したの?」と聞かれたそうです。そこで彼は「6時間」と答えると「私は8時間」と返答したそうです。そして彼女は銀賞で名前を呼ばれたのです。その一瞬の会話が彼の中に強く印象付けられ教訓となりました。頂点に登り詰めてきた方々が作る身の引き締まる環境を、身体で感じることが大切なのです。その後の彼は自らが頂点を目指す努力をするようになりました。

② 強い精神力と冷静な判断力を身につけ、自立への道へ歩む
   ピアノは人前で演奏するという宿命があります。本番の数分の演奏のために何百時間という時間をかけて練習します。そしてそれまでの集大成として1回だけの演奏に力を注ぎます。極度な緊張に耐え、自分の実力を出し切ることの苛酷な挑戦です。どんなアクシデントが起きても、その場で判断して対処しなければなりません。そのような体験は本番でしか出来ないのです。マインドコントロールを身につけるのは実に大変です。経験が物を言います。その経験量を増やすためにも幼い頃から「本番」を経験させた方が良いでしょう。加えて小さい子どもの吸収力というのは大人の想像を超えていくことが多いものです。大人が心配を感じるような思い切った挑戦や経験でも、驚くべき力を発揮して貴重な経験を吸収する逞しい子どもの姿を見るのも、実は珍しくはありません。そうやって得た経験はその後、学校でも社会でも大いに役立つでしょう。
 ここである生徒の例をお話します。中1の女の子が英語のスピーチコンテストに挑戦しました。母親の話によりますと発音が特別きれいというわけではなかったそうです。しかし間の取り方、表情のつけ方、強弱のコントラストなどピアノで学んだパフォーマンス力が自然な形で表され1位を頂けたそうです。きっとこの女の子は私の目の届かない場でも、自己表現の巧みな子に育っているんだと思います。ピアノはピアノのためだけに習うのではないと言う非常に良い例で、大変嬉しく思います。


【親・家族】
① 子どもの真の姿(性格)を見極め子育ての方向性を掴む
    コンクール本番までの練習過程では、目的意識が弱く練習しない、時間はかけているが集中した練習ではない、応用性がないため効果が上がらない、素直だが指示を待っているなどの問題点が見えてきます。そして粘り強いか、打たれ強いか、目標意識があるか、飽きっぽい、諦めが早い、依存している、負けん気が強くがまんが出来ない、プライドが高く失敗を認めない、失敗を人のせいにしてしまう、欲が無い、自信が無いなど子どもの性格が見えてきます。子どもを上手く導いて行くには、早くから子どもの長所や短所を知ることが大切だと思います。

② 子どもに対しての接し方や対処法を学ぶ
    性格は環境によって作られるものだと思います。自我が芽生えてくると自らの力で改善できます。しかしそれ以前は、親やその子に関わる周囲の者がより良い環境を与えて育成していくべきでしょう。子どもは日々成長しています。その成長と共に、親としてどのように接するべきかを常に考えて行動しなければなりません。子どもとの距離をどのくらい取り、リードしていくのが良いのか手探りの経験になります。親も、子どもをよく観察して冷静に対処するテクニックを身につけなくてはなりません。そのためには、親にもキャリアが必要です。子どもの成長と共に接し方や対処法は変わります。コンクールを上手く使って日々その方法を探るというのを私はいつもご両親に勧めています。こういった親の試行錯誤の経験は、子どもの受験時など、子どもにとって人生の一大事の際には大いに役立つと思います。

 以上これまで書いてきたように、コンクールは親にとっても子どもにとってもまさに修練の場です。多くの年配のお父さんお母さんならお分かりのように、子どもが親の導きに素直に応じてくれるのは反抗期までです。子育てに躓かず、上手に子どもを導くには反抗期までがタイムリミットだと考えないといけません。ですから集中して効率よく、身につけさせる事を徹底的に教え込まなければなりません。反抗期までに習得できれば、その後は自分の足で考え、判断して歩き出します。それが自立です。コンクール参加は究極の自立への準備なのだと私は考えています。このようにコンクールを使って親子で奮闘する経験を積んできた人は、小学校高学年頃になりますと「成功へのサイクル」を身につけている事にいずれ気づくでしょう。

          継続 ⇨ 努力 ⇨ 達成感 ⇨ 喜び ⇨ 自信 ⇨ 継続

 このサイクルはピアノだけでなく、勉強にもスポーツにも、もちろん遊びにも当てはまります。自らこの喜びや自信を求めて歩き続けます。このサイクルを身につけた人は、何事にも前向きに取り組むので、結果的に成績も優秀な生徒さんがとても多いです。豊かな人間性も兼ね備え成長します。既にその土台が作られているのです。
 例えコンクールで残念な結果になってしまったとしても、何の心配もいりません。このサイクルの継続と努力の所で、学ぶ方法や身体的および精神的成長のバランスが整なわなかっただけです。ですからもちろん、子どもを責めるようなことはありません。私の生徒さんでも残念ながら努力が結果に繋がらなかった生徒さんはたくさんいます。しかし、こういう時ほど親と指導者が手を取り合い、お子さんの成長に応じて小さなステップを一つずつ越えていく事を教えていこうと私は努力しています。大きなステップは小さなステップの積み重ね以外にありえないからです。そして達成感をご本人が感じられた時に、このサイクルが完成へと向かう大きな一歩に繋がります。その間は少々苦しい日々が続きますが、ここがお母さん、お父さんの力を一番必要とするところです。焦らずお子さんの性格を見て、いつでも楽しく練習ができるよう工夫をして「努力する楽しさ」を教えていけるように講師である私も心がけています。決して他のお子さんと比較しない事‼︎ これを始めてしまうと後戻りできない失敗へと繋がってしまいます。お父さんお母さんの焦りの気持ちはとてもよく理解できるのですが、そう言った焦りは子ども自身が肌身で直感的に感じているものです。子どものために自分のお子さんだけを見て付き合ってあげましょう。この時期が人づくりにとって一番大切なときです。人づくりの土台を作っているのですから…。私の教室ではそのような事にも常に気を配ってレッスンしています。これが冒頭に書きました、コンクールも考え方や使い方に充分な配慮が必要、と言うことです。
 そしてそのサイクルがいったん完成した後は自分の歩む道を真剣に考え、子ども自らが選択していきます。自分の人生に責任を持ち、楽しみながら歩み続ける術を習得しているのです。そして意欲的に社会貢献しています。それを習得出来たのはコンクールに果敢にチャレンジして自分と闘った結果です。このようにピアノという世界にとどまらず、人として豊かな人生を送るための土台づくりのお手伝いをすることが、私の本当の役目だと自負しています。

 これからコンクールに挑戦してみようと思った生徒の皆さんが、コンクールでの経験を上手く利用して豊かで満足できる人生を送れる大人へと成長できるように、精一杯応援していきたいと思っています。コンクールは成長を目的とした物から本格的なプロを目指すのを目的としたものまで様々です(参考にこちら)。子どもの成長に合ったものを選んで挑戦してみたら良いかと思います。そしてここまで熱心に読んでくれた多くの皆さんも、ぜひ失敗を恐れずにチャレンジしてみてはいかがでしょう。
(その他のコンクール関連の記事はこちらこちら
(コンクールの成績はこちら:生徒さんの進路はこちら




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2017年2月12日日曜日

私達も一緒に学びます

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 保護者の皆様が集う「学ぶ会」が開催されました。今回は6回シリーズの3回め「子どもに身につけさせたい力」と題してお話させて頂きました。雪降りしきる中、ご参加下さった方々に感謝申し上げます。今回の内容は改めて、多くの力が結集して子ども達は成長していくのだなぁと思い知らされました。そのため盛り沢山の内容になりました。ここではその中から、ピアノ学習をしながら充分に養える力について書かせて頂きます。また学ぶ会当日も時間の関係上、省かせて頂いたところも補足したいと思います。

<集中力>
   子どもは誰でも集中力を持っていると思います。なぜなら、好きなことや興味を持っていることは、長時間根気よく続けることができるからです。それこそ集中力ではないでしょうか。ですから集中力をつけたいならば、子どもが好きなことや興味を持っていることから始めれば良いのです。子どもが夢中になっている時は、自らが掲げた課題に向かって無駄なく能力を注いでいるときなのです。親もお子さんが満足するまで何時間でも付き合いましょう。そうすることで親子の絆も深まり、お母さんを寄り身近に感じるでしょう。
   集中力のスイッチON・OFFが身体に入るまで続けて下さい。お子さんは、その経験から集中することの効果や快感を体感します。そしてその快感を求めて、他の分野にも集中力スイッチをONに入れるようになります。そうなれば安心です。それまで根気よく付き合いましょう。

<判断力>
   人間形成上「自らが考え判断し、選択したことに責任を持つことができるように育てる」ことは重要な条件でしょう。しかし判断するには判断するための情報や資料などが揃っていることが必要です。それを参考にして決めていきます。それも経験量が必要です。幼い頃からその過程を親子で練習しましょう。
   判断力を養う方法として、私は彼らの思考回路を辿ります。問題に対してどのように考え、その答えを導き出したのか説明をさせます。つまり算数の式の部分です。そしてどのポイントでそのような考えに至ったのかを話し合い、正しく判断することの重要性を学習させます。その点、ピアノは瞬時に判断することの連続の芸術です。今出した音に対して次の音の響きを決めます。ですから時間の芸術と言われているのです。集中力・判断力が大いに学べます。時間はかかりますが、ピアノによって判断力を養うための訓練ですから根気よく取り組みましょう。

<応用力>
   目標に向かって先を見通せる人は、臨機応変に自分のやるべきことを組み立てられる人です。計画を立ててもその通りにはならないものです。そこで目標達成するために臨機応変に物事を考えられる人は柔軟な頭の持ち主で、応用力のある人と言えるのではないでしょうか。これもピアノの練習過程で養われます。「以前のあの曲のあの部分と同じだから、あの練習方法がいいんだ‼︎」などと、経験から解決方法を見出していくことが基本となります。基本無くして応用はありません。ピアノは応用力がないと効率良い練習ができません。小学低中学年で基礎固めをして高学年から応用できるようにします。

<思考力>
   学問は「なぜ?」「どうして?」という疑問を持ったことから発明・発見が生まれました。人は「できた!」「わかった!」と思った時からそれ以上に追求しようとはしなくなります。ですから「本当にできたの?」「本当にわかったの?」と自分に問いかける習慣を付けることで、自分の思い過ごしを避けましょう。疑問を持つことはとても大切なことです。そこから「考える」という行為が生まれるからです。常に「どうしたらよいのか」と自分に問いかけることが、学習の意欲を駆り立てモチベーションアップへと繋がります。
   私のピアノ指導の目的の一つに「練習メニューは自分で考える」というのがあります。小学高学年になったら「ここを弾けるようにするにはあのリズムとこのリズムを組み合わせて…」とリズム練習を選択できるようにするということです。このような能力は他の分野にも大いに役立つでしょう。

<想像力>
   想像することは、絵や文字が無くても無限に楽しむことができます。その世界を音楽で表現することができます。まさしく感性の表現です。多くの知識と経験から豊かな想像の世界を楽しませて下さい。

<会話力>
   会話をするということは人の話を聞くということです。そして自分の意思をまとめることに繋がります。相手がどのような考えを持っているのか知る手段です。相手の話に共感できたり、アッと驚くような話題を提供されると会話は弾むものです。
   ピアノ演奏の中にも会話がたくさん出てきます。決められたセリフで演じる劇と同じく、ピアノも楽譜があり演奏者の解釈によって表現されます。演劇と違うことは会話の相手がいないことです。ピアノは登場する総ての人を演奏者一人で表現します。それがピアノ演奏の宿命であり、醍醐味でもあります。そこで表現する技術と表現アイデアが欲しいのです。常日頃から想像力や多くの人との会話、ものを見る眼を養いたいですね。

<観察力>
   ものを見る眼を養うことはあらゆる世界に通用する能力だと思います。隅々まで神経を張り巡らせ些細な変化にも気づく能力は、創造性や研究心だけでなく成績向上にも繋がります。そして何よりピアノ演奏に大いに役立つのです。
   楽譜は「見る」のではなく「読む」のです。同じ音形がどこにあるのか、またどこが違うのかを見極めることから読譜は始まります。その変化を見つけられないとリーディングミスを招きますし、暗譜にも支障をきたします。学習面でも何回見直しても間違いを見つけられないことがあります。文字の上を目が素通りしているのです。細かいことに神経を注ぐ習慣を付けましょう。

<質問すること>
   質問することは大切な行為です。「なぜ」「どうして」にきちんと答えを見出してあげないと、説得力に欠ける形だけの音楽になってしまいます。特に楽譜は記号の集合体ですから尚更です。解らなければ先生に質問する勇気をもち、解釈することの完全理解を目指しましょう。
   お子さんにとって一番質問をしやすいのはご両親でしょう。その質問に真摯に向き合ってあげてくださいね。親子の会話も信頼関係も育まれることでしょう。

<自制心>
   「がまん」を知らない子は社会に順応しない・団体行動を乱すなど周りの方々に迷惑をかけることになりかねません。ピアノ演奏もメロディーを引き立てるために、伴奏を控えることの難しさは承知の通りです。ピアノの演奏は社会的バランスを表現しているのと同じだと思うのです。人間関係でも演奏バランスでも、主張するところ、控えるところをコントロールが肝心なのです。教育の現場では6歳ごろまでに社会参加できるように躾けると言われています。子どもが始めに乗り越える試練かもしれません。頑張ってほしいものです。

<外国に関心をもつ>
   私たちは西洋音楽を学んでいますので、西洋の国々の歴史・伝統・文化などの知識を得ることは必須です。音楽を通して外国に興味をもち、その知識がコミュニケーションの手段に活かされるでしょう。たとえ英語が話せても心を通わせることは容易ではありません。相手の方と共感し合って、コミュニケーションが取れるように知識をもつことは大切なことです。これからのグローバル時代に生きる子ども達です。英語をより有効に使うために外国に関心をもって取り組んでほしいです。そのきっかけをピアノ教育から始めたらいかがでしょう。ピアノ演奏は作曲家の国の歴史・作曲家が生きた時代背景などを調べて演奏に活かすのです。それを上手に活用して下さい。


今回も参加者の皆さんの声を掲載させて頂きます。(抜粋)
   *今まで、子どもに身につけさせたい力という事を深く考えた事がありませんでした。ハッとさせられたり、そうだなぁ〜と納得する事もあり様々な力があることに気づきました。我が子がピアノに限らず学習面でも向上していけるように、集中力の「本人が納得・満足するまでやらせる」からさっそく始めようと思います。

   *娘がピアノを通して一人前に自立した子どもになってほしいと思っています。親として心配な点が多かったのですが、今日の話を聞いて安心しました。子どもの集中していることに向き合って、集中力を高めてあげられるようにしたいです。

   *子どもと母親の関係を見直すきっかけになりました

   *子どもがいくつになっても始められることがあると思いました。今日からトライしてみようと思います。

   *忙しく毎日が過ぎてしまいますが、こうして立ち止まって考えることが大切だと思いました。

   *普段無意識でいたことに気づく機会になりました。理想通りにはいかないので、実行することを意識しようと思います。


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2017年1月29日日曜日

どうやって取り組めば??

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 時が経つのは早いもので、もう新年が明けて1ケ月が過ぎようとしています。

 お待たせしました。前回(こちら)の続きを綴りたいと思います。コンクールに挑戦するメリットのお話でした。このコーナーは初めてコンクールを受けようか迷っている生徒さんの保護者の方に読んで頂きたいと思っています。そして私の指導法も少し書かせていただきますね。


 私は子どもの将来に光を与えるために親として何をすればよいのか…と問い続けた答えが、コンクールにチャレンジすることで見つかりました。今回は辛口の内容ですが、自分の子どもの子育てと、生徒さんを指導してきた経験から私が学んだことです。世の中が変わっても親の子どもに対する思いは変わりません。以下を読んで私の話に興味を持った方がいらしたらとても嬉しく思います。

④子どもの性格を知ることができる
   コンクールでは子どもはもちろんですが、保護者の方も本気になって下さいます。そう言った時ほど子どもの本当性格が見えてくるのです。本気で取り組む以上、指導者の教えの通りに子どもを導き、できれば子どもに成功体験を経験させてあげたいと思うのは、親として当然の願いだと思います。しかしコンクールの結果以上に、自分の子どもがどんな性格なのかを知ることは、子どもをより大きく成長させるために導びく上で大変重要なことなのです。
   ピアノを本気で取り組んでいる過程では、根気強く取り組める子・すぐに飽きてしまう子/集中力がある・ない/真剣に物事に向き合える・ふざけて真剣になれない など子どもの性格が見えてきます。また、お母さんからは「うちの子、以外に打たれ強かった」「涙しても練習をやめません」「自信がなくて怖じ気づいてしまいます」などの声が聞こえてきます。

   ピアノに限らずどんな場面においても、子どもの成長に合わせて上手に導く術を保護者が会得しなくてはならないのです。そのためにまず、お子さんの性格をしっかり把握することがとても大切だと40年のピアノ講師としての経験からわかりました。その結果、本当に効果のある誉め方・叱り方の対策を立てられるようになります。そういった機会をコンクールは自然に与えてくれるのです。

⑤練習過程がいかに重要かを知ることができる
   ピアノコンクールに限らず様々なスポーツなどにおいても、一般的には結果だけではなく最終的な結果に至るまでの努力の過程が大切であることは、多くの保護者の方も百も承知だと思います。しかし大人である私たちが努力するのではなく、幼い子どものことですからその過程や結果を導く者の手腕にかかっていると言っても過言ではないでしょう。良い結果は良い過程の上に出来上がるのです。厳粛な雰囲気の本番で、緊張からボロボロになってしまう子どもの姿を見ることもあるでしょう。反面自信満々に演奏を披露する勇敢な姿を目にすることもあるでしょう。怖くて尻込みしてしまう子どもに出会うことも 稀ではありません。このようなことは時の運で決まるのではなく、子どもの精神的成長に見合った導き方と練習のさせ方が影響するのです。コンクールはこのような過程の大切さを、家族で学べる機会でもあるのです。

  時々お子さんよりもお母さん自身が疲れ、苛立ち、嫌気がさし逃避したくなる方が少なからずおられます。お子さんはどんなに叱られても、お母さんと一緒に居られること、お母さんが自分に向いてくれていることが嬉しいのです。ですから意外に平気なのです。子どもは自らをコントロールすることはできません。それにお母さんの顔色を見るようでは困りますね。ここは大人がお子さんの状況に応じて接してあげることです。そのお母さんが挫けてしまい諦めてしまったらお子さんは育ちません。コンクールが、お子さんがお母さんを鍛えてくれていると思いましょう。辛いのはコンクールを受ける家族皆同じです。コンクールの挑戦はお母さんの挑戦でもあるのです。コンクールに参加を決めた時から結果に至るまで、お母さんと子ども、時にはお父さんも必死に取り組みます。こうして努力の過程がいかに重要かを家族で学ぶことができます。それはきっとピアノ以外の場でも活かされていくでしょう。コンクールはそういった機会をいち早い段階で与えてくれる場であるのです。

⑥親子で同じ目標に向かって歩む尊さを知ることができる
   勿論コンクールチャレンジ中は苦しい日々です。しかし、そこで親子が一つのことに必死に取り組むことの充実感・幸福感を味わうことでしょう。これもコンクールにチャレンジするメリットです。

   レッスン時のお母さんのお顔が晴れやかな時、引きつっている時、困り顔の時もあります。そのような真剣なお顔を拝見すると、私たち指導者も「100%態勢でサポートしなきゃ‼︎ 共に苦しみ、共に喜びたい」と思うのです。そうなってこそ生徒・保護者・指導者で作る「成功へのトライアングル」の土台が出来上がるのです。指導者と蜜な関係を構築できるのもメリットの一つです。そうは言っても、時に残念な結果になる時もあります。しかしその結果よりも親子で手を携えて一生懸命取り組んだ充実感は、何ものにも代え難い尊いものなのです。本気で取り組むからこそ得られるものなのです。子どもが幼いうちから、このような経験ができるのは、間違いなくピアノコンクールにチャレンジするメリットと言えるでしょう。

⑦言葉のかけ方を学ぶことができる
   親であれば、勉強ができる子なってほしいと願うのは当然のことと思います。しかし勉強に本腰を入れるのは、小学生になってからでしょう。しかしピアノは幼稚園の段階からでも本気で取り組むことができる数少ない習い事です。ピアノに一生懸命取り組む姿勢は、後々勉強に取り組む姿勢にも繋がっていきます。ですからピアノ練習中でも勉強中でも、子どもの意欲を駆り立てるようなお母さんの言葉かけはとても大切になります。しかし始めからそれが上手にいくとは限りません。実際には試行錯誤の連続です。そしてそのような試行錯誤の状況は、親子が本気で取り組む時に育まれるのです。そのような機会をいち早く経験することになるのがコンクールだと思います。
   私の長い指導経験からアドバイスさせて頂きますと、効果を上げるにはいつも明るくユーモア溢れる家庭環境が大切な条件になります。そのような環境はお子さんの心を開放させます。そのような条件で練習や勉強をさせたいのです。その環境の中で要所に、できるだけ簡潔に、明るくさり気なく声をかけるのです。その言葉はお子さんの体験したことから選んで下さいね。子どもは体験したことなら理解がし易いのです

  コンクールを通して親子が本気で取り組み、指導者のアドバイスにも真剣に耳を傾けるようになると、お母さんは自然とお子さんにスーと浸透する言葉やピタッとハマる言葉を見つけようと努力するようになります。それは常にお子さんと一緒にいるお母さんだからこそ見つけられるのです。この訓練はコンクール当日や本番直前は勿論のこと、受験時の言葉かけのも大いに役立ちます。親の思いや願いが先走ってお子さんにプレッシャーをかけてしまったり、重荷を背負わせてしまうようなことが無いように、お母さんもお子さんの成長と共に訓練しましょう。お母さんの直前の言葉はとても大きな影響力を持ちます。言葉のかけ方ひとつで子どもの人生が大きく変わることもあるのです。ですから親子でコンクールに挑戦することによって子どもへの最適な言葉かけを模索しそれを積み重ねていくことは、子どもの成長に伴って後々大きなメリットとなるのです。

⑧結果に一喜一憂しない自分を作ることができる
   コンクールは一生に一回限りのものではない事を忘れないでください。何度でもチャレンジできるものです。これはコンクールの利点です。ですから一回の結果で右往左往する親の姿を、決して見せないでください。その姿を子どもは実によく感じているのです。そしてその結果、継続して努力する姿勢や大きな事に挑戦するチャレンジ精神の喪失に繋がってしまう事があります。それよりも一度の結果に右往左往することなく、着実に前を見据えて最後の最後に満足できる結果を得ることの方が大切ですよね。コンクールは何度もチャレンジする機会を与えられる素晴らしい挑戦の場です。残念な結果が出てしまった時に、落胆したり悔しい気持ちを持つのは当然です。しかしお子さんのために、結果に一喜一憂強い精神力を養ってください。
   ここでそのような時の対処法の例を挙げておきましょう。結果ではなくそれまでにどのくらい努力できたかを親として認めてあげられれば、お子さんにとっては成功体験となります。良い結果の時は「◯◯ちゃんの努力に対してのご褒美よ!」と話ましょう。残念な結果だった時は「今日までよく頑張ったね。お母さんは途中でやめてしまうかも…と思ったよ。でも最後まで頑張ってくれて嬉しいよ。」と努力を讃え認めてあげた上で「でも◯◯ちゃんよりたくさん練習してた人が多勢いたんだね。悔しい?悲しい?じゃあ次はもっと頑張ろうね。」と励ましてください。お子さんはその言葉でホッとするのです。
   さてここからが要注意です。お子さんはコンクール後のお母さんをよーく見ています。その後のお母さんの態度が冷たくなる、言葉がキツくなる、イライラが頻繁になる、ため息をつく、ことある毎にお子さんを責めるなどをすると、本当にそれまでに培ってきた親子の絆が消えていってしまうのです。何といってもお母さんはお子さんにとって総てなのです。お母さんの気持ちをヒシヒシと感じているのです。お母さんのすべきことは、できるだけ早く心の整理をして次回に向かって一歩前進することです。そういうお母さんの手助けをすることも、ピアノ指導者としての役めだと私は思っています。

   コンクールの結果で悔し涙を流されるお母さんや、溜め込んだ不満やイライラを表に出されるお母さんもいらっしゃいます。そういったお母さんの大変な思いをよく聞くことも、ピアノ指導者の大切な仕事だと思います。子育てをした経験と常に生徒さんと接している私だからこそ、親の気持ち、子どもの気持ちに寄り添えると思うのです。ですからどうぞ私にその苦しい思いをお話ください。少しでもお母さんの抱える心のつかえを取り除くお手伝いをさせて頂きます「一緒に頑張っていきましょう!」というスタンスでお付き合いさせて頂いています。親としての心構えをも、コンクールでの経験を通して学ぶことができます。

⑨親子の絆が深まる
   コンクールチャレンジ期間は、言葉では言い表せないほどの尊い経験をします。親も子も、もがき苦しみますが終わった時はやり切った達成感に包まれます。そして特にお子さんが幼いうちからチャレンジしたお母さんは、我が子ながら「◯歳なのにスゴイ‼︎」とお子さんを愛おしく思えるでしょう。お子さんはお母さんと一緒に居られたことと、叱られたことよりたくさん誉められたことが心に残るのです。そうして親子の絆がいっそう深まるのです。

   自らが希望してチャレンジしたコンクール。それは親子で尊い経験をするためにチャレンジしたのです。そして親子で成長しあった数ヶ月なのです。親業のキャリアは子どもの年と同じです。お子さんが初めて経験することはお母さんも初体験なのです。悩み苦しむことは当然です。落ち込むことなく、お子さんと一緒に成長していけば良いのです。ぜひコンクールに果敢に挑戦し、素晴らしい親子の絆を築けるように頑張ってください‼︎

 最後になりましたが、コンクールにチャレンジする前にステージ経験を何度か踏ませることをお勧めします。お子さんがステージでどのようになるのか見極めてからチャレンジした方がいいと思います。そのために、お教室の発表会やステップに参加するのも良いでしょう。特にステップ(こちら)は、誰でもどこでもステージ経験ができアドバイスも頂けますので、模擬体験には最適です。微力ながら私も審査員やアドバイザーを務めさせて頂いております。(こちら

   以上で保護者の方がコンクールから学べることを書かせて頂きました。私の話に興味を持った方がいらしたら嬉しく思います。


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2017年1月17日火曜日

うちの子にコンクールは無理??

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 子どもにピアノを習わせているお母さんの中には、コンクールと聞くと「うちの子が?無理無理!」と頭で頭で即答してしまう方もいらっしゃると思います。しかし、コンクールはチャレンジするご本人とサポートするお母さんの両方にメリットがある、成長のチャンスです。
 今回は、私の仕事の中で大きなウェイトを占めているコンクールについて書いてみようと思います。近年、日本はコンクール大国と言われるほど多くのコンクールが開催されています。それはコンクールに対する認識が変わってきたからではないでしょうか。以前はプロの音楽家を育てる修練の場として受け止められてきたコンクール。現在でもその考えは、コンクールの根幹として黄金のごとく位置づいています。それに対して「人を育てる」という主旨のコンクールが生まれました。プロを目指す方々と同じ土俵で競うことで、努力し自分を高めることを目的としています。この行為は人づくりの土台となり、その人の生き方に大きく関わることになるのです。そのような主旨が多くの方々に受け入れられているのではないでしょうか。

 例えば、日本バッハコンクールやブルグミュラーコンクールのように、1曲で予選・本選とチャレンジできるものや、地方に根づいている自由曲選択のものはチャレンジし易いと言えるでしょう。幼い方の場合は、当日の演奏時間が早く、朝早くに集合がかかることが多いのです。ですから近くの会場を選ばれるとよいと思います。その後、ピティナピアノコンペティションやショパン国際コンクールinASIA・日本クラシック音楽コンクールなどの規模の大きなものへと挑戦されるとよいでしょう。

 私は子育てと仕事を両輪として毎日を過ごしてきました。そのうちに我が子をはじめ生徒さんたちの成長を見る中で、ピアノ教育が人としての成長に大きな影響力があることに気づきました。そして、特にコンクールは人を育てることに大いに役立つことも知りました。ピアノも上手になり、人も育てられて一石二鳥なのです。それに保護者にとってもメリットがたくさんあります。そのような学ぶ場が目の前に用意されているわけです。しかも効果を上げている方々が身近にいるのです。そのような環境があるのですから、私は「あなたもチャレンジしてみませんか。」とコンクールを薦めています。

 さて、先ほども書いたように、コンクールはチャレンジするご本人とサポートする保護者の方の両方にメリットがあります。どのようなメリットがあるのか書かせて頂こうと思います。今回は保護者にとってのメリットを、2回に分けてお話します。
(コンクールに限らず、ピアノ学習そのものにも親子で取り組むことができます。関連する内容を→こちらや→こちら、または→こちらにまとめてあります。ご興味のある方は是非ご覧下さい。)

コンクールには期限がある
現代の子どもや親は、忙しい毎日を過ごしています。フルタイムで働いている方、2人・3人の子育てに奮闘している方など様々です。幼稚園や小学校からの帰宅後、もしくは仕事からの帰宅後からお子さんを寝かせるまでの数時間に全てがかかっています。時間との戦いなのです。そんな中で「コンクールなんてとんでもない!」と思われるでしょう。しかし、子どもの成長は待っていてくれないのです。何事も始めが肝心なのです。親の都合で、お子さんの成長を妨げてしまうことになり兼ねないことをお考え下さい。
コンクールは数ヶ月間の期間限定の取り組みです。この期間だけピアノの練習時間を少し多くしましょう。無理してもチャレンジする価値は充分にあります。親子が本気で取り組む数ヶ月は葛藤の連続ですが、充実した毎日と子どもと一つの目標に向かって臨む時間の尊さを感じることでしょう。苦しいからこそ喜びが得られるのです。
実はコンクールチャレンジはお母さんのチャレンジでもあるのです。お母さんのチャレンジ精神が、目標に向かって努力するお子さんを育むのです。

子どもに対しての誉め方・叱り方を学べる
「子育ては誉めて育てろ」と言われます。しかし「気がつけば叱ってばかり。いつも怒っている自分が嫌になってしまいます。悲しいです。」「我が子は誉めるところが無いのです。どうやって誉めたらいいですか?」などの質問をよく受けます。母親に余裕が無いと、誉めるより叱る方が多くなってしまいますよね。私も口癖のように「早くしなさい」と連発していたことを思い出します。
しかし、お子さんはお母さんに誉めてもらいたいのです。そう思う気持ちが活力になります。ですからお母さんは誉め上手になりましょう。私は「誉める=認める」だと思います。誉めることが難しいのであれば認めてあげましょう。例えば、10回練習する約束をしたとしましょう。しかし5回しか練習しなかった場合「5回やったね。」と認めてから「あと5回がんばってみよう。」と声をかけるのです。お子さんは素直に練習するでしょう。そしてお母さんとの約束を守ったことになります。そこで誉めてあげるのです。叱る前に認めてあげて下さい。そうすれば、お子さんも心地よく練習に励めます。自然と叱る回数が減ることでしょう。そしてここぞ!と思う時に本気で叱ります。効果バツグンです
こういった、普通に子育てをしているだけでは会得しにくい親子の体験もコンクールは与えてくれます。

子どもの誘導の仕方を学べる
コンクールは結果が出ますので、出来る限り成功体験させたいですね。そのためには、お母さんが上手に誘導して練習を進めなくてはなりません。マニュアル通りにはいかないのが実情です。お子さんの性格やその時の状況に応じて、アメとムチを使い分けるスキルを習得しましょう。例えば、手首の柔軟性をマスターさせたい時に、お手玉やまりつきをするなどピアノから離れて習得させるのも有効です。あらゆるアイデアを持って誘導していきましょう。
コンクールはお母さんが色々と模索する機会も与えてくれるのですね。


続きは次回(こちら)をご覧下さい。



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2017年1月11日水曜日

生徒さんの進路


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※2017年度の成績・進路報告は→こちら←です
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「ピアノ教育は人づくり」が私のモットーになった理由の一つに、生徒さんたちの成長をずっと見届けてきた経緯があります。
ピアノ講師として生徒さんとのレッスンを長年重ねている内に、「コツコツと努力をして自らを成功へと導く力は、ピアノ学習で習得できる最大の能力である」と気がついたのです。そしてそれはピアノに限らず、どの分野でもどんな状況でも活きてくることが分かりました。私の生徒さんたちも、ピアノを熱心に取り組んだ生徒さんほど成績優秀な生徒に育ちました。私はそのことに気づき、「親学講座 」において、その関連性をお話させて頂いております。そこで共感を得られたことはその後の私にとって大きな自信に繋がりました。

ピアノ教育は、特に子どもにとっての能力開発です。現代は脳科学者により脳の解明が進み、私たちにとってもその情報が身近になりました。私はピアノ教育を始めて40年になりますが、その一つひとつの情報を聞く度に今までおぼろげに感じてきたことが確信へと導かれる思いです。正直に言って、一人ひとりの生徒さんが人として豊かで魅力的に成長した姿をこの場でお見せできないのが残念に思います。唯一ご理解頂ける方法として大学進学実績を載せたいと思います。


【音楽系】(カッコ内は人数)
東京藝術大学⑺                  東京学芸大学
桐朋学園大学⑵                  横浜国立大学
東京音楽大学⑹                  宇都宮大学⑺
国立音楽大学(14)               文教大学
武蔵野音楽大学⑼
洗足学園大学⑶                 
東邦音楽大学⑵
大阪音楽大学
ワルシャワ・ショパン音楽院大学(ポーランド)
フライブルク音楽大学(ドイツ)                 
バーミンガム音楽学校(イギリス)
宇都宮短期大学(73)                                      など

【學問系】
東京大学                            慈恵会医科大学
九州大学                            自治医科大学
筑波大学⑶                         獨協医科大学⑵
山形大学                             同志社大学
琉球大学                             北里大学⑶
慶應義塾大学⑶                  学習院大学⑵
早稲田大学⑵                     日本女子大学
国際基督教大学                  明治学院大学
東京農業大学                     シドニー大学                など

これからも皆さんがんばれ!!




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2016年12月15日木曜日

「こんな子に育てたい!!...親の夢」


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今回は、去る1110日に行われた「学ぶ会6回シリーズの第2回目」の報告を致します。子どもの成長を6回に分けてお話し、その後参加者同志でディスカッションするという流れで進めました。私の経験談が皆様の子育てのヒントとなり、参加者のお顔が高揚しておられる姿を拝見して嬉しく思いました。

☆誉めことばは努力することへの道しるべ
子どもは、子どもの持つ習性として好きなことや得意なこと、誉められたこと、自信のあることなどは何回でもやり続けます。そのときは親も一緒に楽しみ、繰り返し誉めてください。その誉めことばが子どもの自信になり、次も努力しようという原動力になるのです。努力を導くことばなのです。子どもの習性を活かしつつ、成長のステップを乗り越えるための誉めことばを与え続けましょう。

☆強く生き抜く力を養う
今の社会はとても早いスピードで変化しています。その社会で自分を守るために停滞していると周りは急速に前進しているので、結果的に後退していることになってしまうのです。
これからの時代はグローバル時代。世界を相手に生きていく子どもたちです。失敗を恐れず多感にチャレンジして経験を増やしていかないと、社会に取り残されてしまいます。そこでコンクールでの例を挙げてお話しました。
コンクールは何のためにチャレンジするのでしょうか・・・
・目標に向かってどのように取り組むのか
・どのくらい時間をかけ、努力しなければならないのか
・創意工夫
・時間配分
・最後までやり通す強い精神力
・常に向上心をもってモチベーションを高め続けること
・その取り組みは全て自分を磨くことであることに気づかせる
など人間形成に関わる多くのことが経験できるからです。そして困難なことを克服するには多くの努力を要することを体験させ、強く生き抜く力を養っていくためです。

☆自分の子は世界で一番可愛い!!
親は子どもを育てていく上で、強い意志をもって厳しく対処しなくてはなりません。しかし、厳しくするだけでは愛情が伝わりません。つまり、アメとムチのバランスが大切なのです。ムチがあるからアメが有効なのです。ご褒美をぶら下げて努力させているようでは大成しません。アメで育てられた子はアメがなければ努力しません。ムチで育てられた子はご褒美の喜びが倍増し、ご褒美の有り難さがわかる子に育ちます。
自分の子は一番可愛いのです。成績の良し悪しで可愛さが変わることはないのです。ですから「人間的にいい子」に育てることが最も大切なことなのです。親は心に余裕をもって、子どもの全てを愛情で包み込んでやる度量が必要です。

☆素直が一番!!
私の子育てのスローガンです。「正直者は馬鹿を見る」などということばもありますが、偽って人生を歩むより馬鹿を見ても、自分に正直でいてほしいという願いからのことばかけです。そのためには、子どもが素直に自分をさらけ出せる環境を作りましょう。それは家族で自由に意見を言い合える環境です。なぜなら目上の人、忠告してくれる人の話を素直に聞き、考えて行動することが成功への早道だからです。

☆こんな子に育てたい親の夢
日本の教育は平等⇒ゆとり⇒人間性重視と方向転換しながらグローバルな世界へ突入しようとしています。これからは自由な発想で新しいことを生み出すクリエィティブな人材が必要とされます。そのために創造性豊かな柔らかい頭と自分の考えを自信をもって主張できる強い意志とプレゼンテーション力、物事に取り組む高いモチベーションなど、必要なことはいくらでもあります。それだけに親としての課題は山積みです。
それに忘れてならないのが感謝の心と人を敬う心です。人間は一人では生きていけないのです。多くの人々の手を借りて生きていくのです。そのことを教え、感謝することを学ばせましょう。そして自分が大人になったときに、どのような形で世の中に貢献するのか、どのような社会で役立つ大人になりたいのか真剣に考えながら育っていくようレールを敷くのです。それが「親の夢」です。
人のために役立つことの喜びを知っている人の人生は豊かです。心が豊かです。そのような余裕ある人に育てましょう。


参加者の声(抜粋)
*今日、子どもが帰ってきたら5分でも子どもの話を聞いてあげようと思います。子どもとほっとする時間を作ります。
*最近私自身も余裕がなく、イライラすることが多くありました。子どもに対することばも「何でできないの!」「早くしなさい!」ばかりでした。どうしてできないのか、どうして早くできないのかを掘り下げて、子どもと話し合い、子ども目線で考えてみようと思いました。
*子どもへの態度を見直す良い機会になりました。子どもに、誉めることで自信につなげ、努力することへの原動力を与えたいと思います。誉められることは大人も嬉しいことなので、私も誉められる大人になりたいと思いました。
*感謝の心を忘れずに人の役に立つことで、自分自身が喜べるような人になってほしいです。
*私は、今の学校教育における誉めて育てるということに疑問をもっていました。しかし、今日のお話を聞いて、誉めることによって更に自分で工夫し、発展していく力を養うことを知り、誉めることは必要なことなのだと改めて感じました。私も上手な誉め方を努力して身につけたいと思います。

*目先のことで頭がいっぱい。まさに余裕がない親です。「こんな子に育てたい親の夢」を忘れていたなぁ・・と気づきました。最終目標の心が豊かな人生を送るために、コンクールや難しいことを克服するために強く生き抜く力が必要なのだ!ということを心に刻み、余裕あるアメとムチを使える親でありたいと思いました。





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2016年8月14日日曜日

近い目標・遠い目標

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ご無沙汰してしまいましたが、みなさんお元気でしたか?私はめずらしく夏風邪をひいてしまい、1ヶ月も苦しんでいました。年齢には適わないことを痛感した7月でした。
みなさんお気をつけください。

今回は、来春卒業を控えている2人の学生の話をします。
Aさんは成績優秀で、特待生です。Bさんは人柄はいいのですが、学業も実技もパっとしません。後ろから数えたほうが早いのでは・・という成績です。
5月にそのBさんから「就職先が決まりました。学内で一番早い内定だと思います。」と報告がありました。しかも、4社にエントリーして4社とも内定が貰えたというのです。信じられないような報告でした。彼女の話では、就活は高校のころから始めていたのだそうです。自分の興味ある分野に焦点を当て、その分野に関する知識を得るために努力をしていたのです。そして面接試験では、1つ訊かれたら10以上答えられるように準備して臨んだそうです。それに会社のために働ける人材であること、音楽という世界で培った笑顔とマナー、そして絶対に諦めない根性を充分に理解していただけるようにアピールしてきたというのです。そして、全ての会社で内定が決まるという快挙を成し遂げました。その後、大学では教育実習期間になります。実習先の授業で伴奏をしなければならないのですが、はたして数多くの伴奏ができるのだろうか・・と心配していました。ところが、彼女は自分用にアレンジをしてPCで楽譜を書いてきたのです。そして、それが実習で使えるか見てほしいというのです。私は本当に驚きました。そして、無事教育実習も終えました。
一方のAさん。彼女は学業も実技もトップの成績をとり続けています。学生としてですが、数多くの演奏の機会を得る事ができ、充実した学生生活を送っています。しかし、卒業後の進路については真剣に考えません。進学するのか、就職するのか、卒業年度になってもうやむや状態でした。今が楽しくて満足した毎日なのです。ですからその楽しみを続けるための努力は惜しみなくするのです。指導者の立場から言えば、本当に手のかからない優等生なのです。しかし、彼女のこれからの人生設計を考える上で、社会人として収入を得なければならないこと、自立して自分の歩む道を切り拓いていかなければならないこと、そして社会に貢献できる社会人になることなどを諭していたのですが、実行に移せないでいました。しかし、同級のBさんが内定を頂いた事で、やっと現実が見え始めたようです。Aさんも遅まきながら就活を始めました。さて彼女は就職できるでしょうか・・


私はこの2人の成長を目の当たりにして、学内での姿や成績だけで評価することは大変危険だと痛感し、反省しました。Bさんは自分の実力を見極め、自分の人生をしっかり考え、自分のアピールポイントを伝える事で内定を手にしました。Aさんは学生としての本分を全うする事で特待生として学生生活を過ごしていましたが、社会を見る事ができず、就活に出遅れています。私たち指導者や親は、どのように育てなければいけないのか考えさせられる事例だと思います。皆さんもこの機会に考えてみてください。




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2016年6月21日火曜日

気楽に気楽に

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皆さんこんにちは。


はりきってブログを書き始めたものの、日々の生活に余裕がなく、中々更新ができません。気負い過ぎたこともあり、少々肩の荷を降ろして気楽に行こうと思い始めています。どうぞ宜しくお願いします。 

5
22日:ピアノデュオコンサート私の門下である齋藤文香さんと私の恩師の門下生である篠崎のぞみさんによる、ピアノデュオコンサートに行ってきました。若手ピアニストの意欲的な演奏で、ヨーロッパで培われたセンスの良さも随所に見受けられました。ラヴェルの「ラ・ヴァルス」とデューカスの「魔法使いの弟子」は、お二人の持ち味がよく表わされた演奏でとても楽しめました。また、サン・サーンスの「動物の謝肉祭」もナレーションとイラストを組み合わせた親しみのもてる演奏空間となりました。お二人のこれからのご活躍を期待しています。


 6
9日:学ぶ会 新シリーズ私は子育て期間を親元から離れて独立する時までと考えます。その成長過程を6回に分けて話題を提供させていただきます。


 
今回は「第1回 子育てのための心構え」についてお話させていただきましたが、その中から一部を紹介します。 
 子どもは「歩行」と「ことば」を得る事で自己主張が始まります。歩行に自信が持てると、自分の足で意のままに身体を動かすことの楽しさを知り、とにかく動きたがります。そのような時は、身体を動かしながら学ばせればいいのです。歌を歌いながら歩く、音楽に合わせて踊る、音楽に合わせて楽器をならすなど、リトミック教育の始まりです。ピアノの音に合わせて歩くことから始まるリトミックでは、常にピアノの音に集中しながら即時反応を養います。その場の状況を察知して判断することを学ぶことで、節度ある生活やその場に順応できる人となるのです。
 その後、幼稚園や小学校入学のための準備に入ります。集団生活はできるだろうか。友達と仲良くできるだろうか。先生の話に耳を傾ける事ができるだろうか・・・親としては不安もいっぱいです。そのときにソルフェージュ教育の聴音が役立つのです。音の高低から始まり、上がる・下がる、同じ・違うなどを聞き分ける教育です。目に見えない、形のない音に集中して判断する能力を養います。このようにポイントに耳を傾ける訓練は、人の話を聞く習慣を付けることに一役買っているのです。
 そして4~5歳になると手や指が独立してきます。器用に動かすことが出来るようになるのです。いよいよピアノを演奏する練習のスタートです。このように早期学習が必要な音楽教育は、子どもの成長に大きく影響を与え、役立ちます。ピアノ教育をベースにお子さんの成長に合わせた学習スタイルを考えましょう。 参加者の方々の感想を抜粋でご紹介いたします。


  自分自身の過去を振り返り、まだ日の浅い子育て期間を振り返り、これから待ち受ける子育てシーンを想像しながら反省したり、気づいたり、必死に考える時間でした。*  子育ての喜びを改めて実感するとともに、責任の重さを深く認識しました。子どもに感謝しつつ、共に成長していきます。
  「自分の子どもは自分が責任をもって育てる」という信念を、親が持っていなければいけないと思いました。子どもの可能性を信じて接していきます。
  知らないまま過ごしていたら大変な事になっていた・・・と驚きと後悔でいっぱいでした。今日のお話を出来るだけ活かせるように上を向いて頑張っていきます。
  毎日の生活が慌しく、息切れしてしまって余裕がなく、子どもとじっくり向き合うことがなくなっていました。向き合うときは叱っているときだけ。心のどこかで子どもの安心した笑顔が見たいのに・・・今日は「お帰り」と笑顔で迎えられそうです。
  学ぶ会に参加するたびに反省し、気持ちを入れ替えることが出来ます。今はピアノの練習のときに「どんなふうに弾いたらいいのか」、「先生はどんなふうに話していたか」を子どもに何回も訊いて練習させています。子どもが自分で出来るようになるまで問いかけ続けることを大事にしたいと思います。



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