2016年12月31日土曜日

1年の締めくくりはバッハで‼︎

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早いもので2016年もフィナーレを迎えつつあります。12月の主な活動を報告したいと思います。

12日:町田パーフェクトセミナー   中級シリーズテクニック編

町田パーフェクトセミナーにご参加の皆様、お世話になりました。5・6・11・12月と4回も皆様と学ばせて頂き、充実しながらも楽しい時間でした。町田周辺に限らず、静岡など遠方からのご参加には頭が下がる思いです。毎回70名からの方々が集い学び合うことで、皆様の熱気が伝わり、ついつい私も予定外のことまで話が弾んでしまい、最後は大慌てでまとめるという結果となり反省しています・・。とは言え、皆さまの積極性と熱意に私もパワーを頂きました。有り難うございました。


17日:田代直子&中山里紗ジョイントリサイタル「母校に感謝を込めて」


宇都宮短期大学出身の両人が母校の須賀友正記念ホールにおいて、ジョイントリサイタルを開催しました。教え子である中山里紗にとっては22才にして初のリサイタルでして、彼女の全てを出し切って臨んだ演奏でした。演奏終了後、会場から出て来られる聴衆の皆様が顔を赤くして興奮しておられる姿を拝見して「若き2人の思いが伝わったんだ‼︎」と私もホッとすると共に嬉しく思いました。宇都宮短期大学及び関係者の皆様の、多大なるご支援とご協力に感謝致します。そしてこの若い2人の演奏家の今後の活躍を大いに期待したいと思います。


18日:つぼみの会ピアノ発表会

昨年から2年連続で行われました、東音企画主催「バスティン 夏期集中講座」の講師を務められた加藤祥子先生の発表会です。今回は「グループレッスンをステージで!」ということで、これまでの通例スタイルを一変した形で発表されました。
1部では鍵盤ハーモニカでのアンサンブル・親子連弾・ヴァイオリンとのアンサンブルという、いろいろな形態でバッハに取り組みました。今ブームの鍵盤ハーモニカにおいては、小学生の肺活量が十分でないため、テンポを早めたり一つの旋律を数人で分け合って奏したりと、仕上げるまでには試行錯誤を繰り返したようです。その甲斐もあって、まとまりと安定感が非常にある演奏となりました。生徒さんたちも呼吸の大切さやアンサブルの面白さと難しさを感じたことでしょう。
2部ではピアノソロ演奏および保護者を交えた合唱と続きました。ソロ演奏はちょっと背伸びの選曲でしたが、発表会に向けた先生と生徒の熱い思いが結集したのでしょう。私の心配は要らなかったようです。素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
先生・生徒・保護者が一体となって作り上げたことが感じられる発表会で、その力には目を見張るものがありました。祥子先生おめでとうございました。心からお祝い申し上げます。


23日:日本バッハコンクール  宇都宮地区大会実施
              
今年も総勢144名と大変多くの参加があり、白熱した演奏のもとで終了することができました。私にとって今年最後のイベントであり、終日バッハに浸れる日でもあります。大好きなバッハ。奥が深く掘り下げても掘り下げても嬉しい発見をくださいます。それに充実感や心の豊かさ・平安を与えてくれます。ですから生徒と取り組むバッハ作品のレッスンは私にとって至福のひと時でもあります。そんなバッハと共にいるような気がする時間なのです。そのような機会を常々与えてくれているバッハに感謝して今年最後のひとり言を終えようと思います。


1年間 つたないブログを読んで下さり有り難うございました。また来年も細々と続けますので、どうぞよろしくお願い致します。

皆様、良いお年を。

IKUKO


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2016年12月15日木曜日

「こんな子に育てたい!!...親の夢」


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今回は、去る1110日に行われた「学ぶ会6回シリーズの第2回目」の報告を致します。子どもの成長を6回に分けてお話し、その後参加者同志でディスカッションするという流れで進めました。私の経験談が皆様の子育てのヒントとなり、参加者のお顔が高揚しておられる姿を拝見して嬉しく思いました。

☆誉めことばは努力することへの道しるべ
子どもは、子どもの持つ習性として好きなことや得意なこと、誉められたこと、自信のあることなどは何回でもやり続けます。そのときは親も一緒に楽しみ、繰り返し誉めてください。その誉めことばが子どもの自信になり、次も努力しようという原動力になるのです。努力を導くことばなのです。子どもの習性を活かしつつ、成長のステップを乗り越えるための誉めことばを与え続けましょう。

☆強く生き抜く力を養う
今の社会はとても早いスピードで変化しています。その社会で自分を守るために停滞していると周りは急速に前進しているので、結果的に後退していることになってしまうのです。
これからの時代はグローバル時代。世界を相手に生きていく子どもたちです。失敗を恐れず多感にチャレンジして経験を増やしていかないと、社会に取り残されてしまいます。そこでコンクールでの例を挙げてお話しました。
コンクールは何のためにチャレンジするのでしょうか・・・
・目標に向かってどのように取り組むのか
・どのくらい時間をかけ、努力しなければならないのか
・創意工夫
・時間配分
・最後までやり通す強い精神力
・常に向上心をもってモチベーションを高め続けること
・その取り組みは全て自分を磨くことであることに気づかせる
など人間形成に関わる多くのことが経験できるからです。そして困難なことを克服するには多くの努力を要することを体験させ、強く生き抜く力を養っていくためです。

☆自分の子は世界で一番可愛い!!
親は子どもを育てていく上で、強い意志をもって厳しく対処しなくてはなりません。しかし、厳しくするだけでは愛情が伝わりません。つまり、アメとムチのバランスが大切なのです。ムチがあるからアメが有効なのです。ご褒美をぶら下げて努力させているようでは大成しません。アメで育てられた子はアメがなければ努力しません。ムチで育てられた子はご褒美の喜びが倍増し、ご褒美の有り難さがわかる子に育ちます。
自分の子は一番可愛いのです。成績の良し悪しで可愛さが変わることはないのです。ですから「人間的にいい子」に育てることが最も大切なことなのです。親は心に余裕をもって、子どもの全てを愛情で包み込んでやる度量が必要です。

☆素直が一番!!
私の子育てのスローガンです。「正直者は馬鹿を見る」などということばもありますが、偽って人生を歩むより馬鹿を見ても、自分に正直でいてほしいという願いからのことばかけです。そのためには、子どもが素直に自分をさらけ出せる環境を作りましょう。それは家族で自由に意見を言い合える環境です。なぜなら目上の人、忠告してくれる人の話を素直に聞き、考えて行動することが成功への早道だからです。

☆こんな子に育てたい親の夢
日本の教育は平等⇒ゆとり⇒人間性重視と方向転換しながらグローバルな世界へ突入しようとしています。これからは自由な発想で新しいことを生み出すクリエィティブな人材が必要とされます。そのために創造性豊かな柔らかい頭と自分の考えを自信をもって主張できる強い意志とプレゼンテーション力、物事に取り組む高いモチベーションなど、必要なことはいくらでもあります。それだけに親としての課題は山積みです。
それに忘れてならないのが感謝の心と人を敬う心です。人間は一人では生きていけないのです。多くの人々の手を借りて生きていくのです。そのことを教え、感謝することを学ばせましょう。そして自分が大人になったときに、どのような形で世の中に貢献するのか、どのような社会で役立つ大人になりたいのか真剣に考えながら育っていくようレールを敷くのです。それが「親の夢」です。
人のために役立つことの喜びを知っている人の人生は豊かです。心が豊かです。そのような余裕ある人に育てましょう。


参加者の声(抜粋)
*今日、子どもが帰ってきたら5分でも子どもの話を聞いてあげようと思います。子どもとほっとする時間を作ります。
*最近私自身も余裕がなく、イライラすることが多くありました。子どもに対することばも「何でできないの!」「早くしなさい!」ばかりでした。どうしてできないのか、どうして早くできないのかを掘り下げて、子どもと話し合い、子ども目線で考えてみようと思いました。
*子どもへの態度を見直す良い機会になりました。子どもに、誉めることで自信につなげ、努力することへの原動力を与えたいと思います。誉められることは大人も嬉しいことなので、私も誉められる大人になりたいと思いました。
*感謝の心を忘れずに人の役に立つことで、自分自身が喜べるような人になってほしいです。
*私は、今の学校教育における誉めて育てるということに疑問をもっていました。しかし、今日のお話を聞いて、誉めることによって更に自分で工夫し、発展していく力を養うことを知り、誉めることは必要なことなのだと改めて感じました。私も上手な誉め方を努力して身につけたいと思います。

*目先のことで頭がいっぱい。まさに余裕がない親です。「こんな子に育てたい親の夢」を忘れていたなぁ・・と気づきました。最終目標の心が豊かな人生を送るために、コンクールや難しいことを克服するために強く生き抜く力が必要なのだ!ということを心に刻み、余裕あるアメとムチを使える親でありたいと思いました。





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2016年10月22日土曜日

「読譜を短時間で終わらせる初見に強い子」を目指して

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すっかり秋らしくなって来ました。山々の木々がどのような絵模様を見せてくれるのか楽しみですね。

今回は読譜についてお話しましょう。ピアノ学習において読譜は最初に遭遇する高いハードルです。それを越えるために指導者や保護者の方々はいろいろと工夫されておられると思います。

一般的には音名カードを読ませ、その音をキーボードと一致させます。そこにいろいろな問題点が見えてきます。例えば、1音のカードはスピーディーに読めるのですが、楽譜になるとなぜか譜読みに時間のかかる生徒がいます。これが意外にも多いのです。音符の1音を点とすれば、メロディーは点の集合体です。点を横に繋げて線として読まなければなりません。
 しかし、前記のような生徒さんは、全ての音符を点のままで読み続けていることに気づきました。そこで小学校1年生の国語の教科書が「分かち書き」で書かれているように、楽譜もそのように読むことを考案しました。そこで作成されたのが、宇都宮バスティン研究会の「3ノーツカード」です。瞬時に3音を横読みするカードです。3音を瞬時に読み、それを弾く訓練をすることで目を横に送る習慣が付き、メロディーが流れるようになります。それと、バスティンメソードの特徴である、プレリーディング期間中に習得する指番号・リズムをセットにして読む方法と音程読み、それぞれを横軸・縦軸として読譜力を身につけます。そして、その集大成として初見力を付けることで読譜が完成します。

ところが、新たな問題点が見えてきました。それは、一度譜読みをして覚えてしまうと、その後は楽譜を見ない生徒です。記憶に頼って練習し、レッスンも受けます。その結果、ミスをしてもそのミスが楽譜上でどこなのか確認できないのです。ハノンのように機械的に同じことを繰り返す場合、いつの間にか音形が変わってしまっても気づかないのです。この原因は楽譜を見ないことにあると思います。ですから暗譜していても楽譜から目を離さないことを徹底的に習慣付けることが必要でしょう。そして、目で見た音を手が正しく弾いているか耳で判断するという回路を作ります。


このような読譜の訓練は初見力を付ける時にも活きてきます。初見力を付けることが様々な問題を生じさせない近道であり、既に見えている問題点を解決する方法でもあるようです。初見力こそ総合力に繋がります。五線の音「23音」が読めるようになった生徒さんは、ぜひ初見の訓練を始めることをお奨めいたします。ピアノが生徒さんの人生において生涯の友になってくれることを願って、初見が特技の一つになるように導きましょう。



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2016年9月20日火曜日

熱き夏は過ぎ去りて

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熱き夏は過ぎ去りて心に面影を残す。


リオ・オリンピックと異常気象による台風についてのニュースで一色だった8月。私はピティナピアノコンペティションとバスティン夏期集中講座の準備に没頭していました。皆さんはどんな8月でしたか。

中山里紗さんが、ピティナコンペティションの全国決勝大会においてグランミューズ部門で3位に入賞しました。おめでとう!! 心からお祝いを申し上げます。彼女の頑張っている姿を見て、オリンピックのアスリートのように里紗もがんばれ!と心で応援していました。

彼女とは高校1年生のときからの付き合いです。ピアノを弾いていることが何よりも好きなようでした。高校生にしては身体も小さく、オクターブがやっとの小さな手で、和音になると届かない音が続出します。そんな彼女は「私の弾ける曲はどれ・・・」と模索していました。与えられた曲を何の疑問も持たず学習する生徒が多い中、彼女は自分の手で弾ける曲を探すことから始めるのです。

その次に、楽譜を見つめ、どのようにしたら弾けるのかを創意工夫しました。練習に多くの時間を費やしているにも拘らず、彼女から手を痛めたということは聞いたことがありません。つまり自分の手を労わりながら弾くことも学んでいたのです。ピアノを長時間弾く事に耐えられる手を作り上げたことも、彼女の成長に大きく影響したのでしょう。

テクニックの基礎、様式に沿った表現方法、全ての音を聞きわける良質な耳、そして自分の身体の条件を考慮した演奏法をバランスよく身につけたのです。そのような彼女だからこそ、日本で最大級のコンクールで入賞すると言う快挙を成し遂げたのでしょう。


 彼女の日々の努力を知るものとして、尊敬の念をこめて再度「おめでとう!」と申し上げます。今後の活躍を願っています。後輩たちよ、あとに続け・・・!!


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2016年8月14日日曜日

近い目標・遠い目標

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ご無沙汰してしまいましたが、みなさんお元気でしたか?私はめずらしく夏風邪をひいてしまい、1ヶ月も苦しんでいました。年齢には適わないことを痛感した7月でした。
みなさんお気をつけください。

今回は、来春卒業を控えている2人の学生の話をします。
Aさんは成績優秀で、特待生です。Bさんは人柄はいいのですが、学業も実技もパっとしません。後ろから数えたほうが早いのでは・・という成績です。
5月にそのBさんから「就職先が決まりました。学内で一番早い内定だと思います。」と報告がありました。しかも、4社にエントリーして4社とも内定が貰えたというのです。信じられないような報告でした。彼女の話では、就活は高校のころから始めていたのだそうです。自分の興味ある分野に焦点を当て、その分野に関する知識を得るために努力をしていたのです。そして面接試験では、1つ訊かれたら10以上答えられるように準備して臨んだそうです。それに会社のために働ける人材であること、音楽という世界で培った笑顔とマナー、そして絶対に諦めない根性を充分に理解していただけるようにアピールしてきたというのです。そして、全ての会社で内定が決まるという快挙を成し遂げました。その後、大学では教育実習期間になります。実習先の授業で伴奏をしなければならないのですが、はたして数多くの伴奏ができるのだろうか・・と心配していました。ところが、彼女は自分用にアレンジをしてPCで楽譜を書いてきたのです。そして、それが実習で使えるか見てほしいというのです。私は本当に驚きました。そして、無事教育実習も終えました。
一方のAさん。彼女は学業も実技もトップの成績をとり続けています。学生としてですが、数多くの演奏の機会を得る事ができ、充実した学生生活を送っています。しかし、卒業後の進路については真剣に考えません。進学するのか、就職するのか、卒業年度になってもうやむや状態でした。今が楽しくて満足した毎日なのです。ですからその楽しみを続けるための努力は惜しみなくするのです。指導者の立場から言えば、本当に手のかからない優等生なのです。しかし、彼女のこれからの人生設計を考える上で、社会人として収入を得なければならないこと、自立して自分の歩む道を切り拓いていかなければならないこと、そして社会に貢献できる社会人になることなどを諭していたのですが、実行に移せないでいました。しかし、同級のBさんが内定を頂いた事で、やっと現実が見え始めたようです。Aさんも遅まきながら就活を始めました。さて彼女は就職できるでしょうか・・


私はこの2人の成長を目の当たりにして、学内での姿や成績だけで評価することは大変危険だと痛感し、反省しました。Bさんは自分の実力を見極め、自分の人生をしっかり考え、自分のアピールポイントを伝える事で内定を手にしました。Aさんは学生としての本分を全うする事で特待生として学生生活を過ごしていましたが、社会を見る事ができず、就活に出遅れています。私たち指導者や親は、どのように育てなければいけないのか考えさせられる事例だと思います。皆さんもこの機会に考えてみてください。




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2016年6月21日火曜日

気楽に気楽に

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皆さんこんにちは。


はりきってブログを書き始めたものの、日々の生活に余裕がなく、中々更新ができません。気負い過ぎたこともあり、少々肩の荷を降ろして気楽に行こうと思い始めています。どうぞ宜しくお願いします。 

5
22日:ピアノデュオコンサート私の門下である齋藤文香さんと私の恩師の門下生である篠崎のぞみさんによる、ピアノデュオコンサートに行ってきました。若手ピアニストの意欲的な演奏で、ヨーロッパで培われたセンスの良さも随所に見受けられました。ラヴェルの「ラ・ヴァルス」とデューカスの「魔法使いの弟子」は、お二人の持ち味がよく表わされた演奏でとても楽しめました。また、サン・サーンスの「動物の謝肉祭」もナレーションとイラストを組み合わせた親しみのもてる演奏空間となりました。お二人のこれからのご活躍を期待しています。


 6
9日:学ぶ会 新シリーズ私は子育て期間を親元から離れて独立する時までと考えます。その成長過程を6回に分けて話題を提供させていただきます。


 
今回は「第1回 子育てのための心構え」についてお話させていただきましたが、その中から一部を紹介します。 
 子どもは「歩行」と「ことば」を得る事で自己主張が始まります。歩行に自信が持てると、自分の足で意のままに身体を動かすことの楽しさを知り、とにかく動きたがります。そのような時は、身体を動かしながら学ばせればいいのです。歌を歌いながら歩く、音楽に合わせて踊る、音楽に合わせて楽器をならすなど、リトミック教育の始まりです。ピアノの音に合わせて歩くことから始まるリトミックでは、常にピアノの音に集中しながら即時反応を養います。その場の状況を察知して判断することを学ぶことで、節度ある生活やその場に順応できる人となるのです。
 その後、幼稚園や小学校入学のための準備に入ります。集団生活はできるだろうか。友達と仲良くできるだろうか。先生の話に耳を傾ける事ができるだろうか・・・親としては不安もいっぱいです。そのときにソルフェージュ教育の聴音が役立つのです。音の高低から始まり、上がる・下がる、同じ・違うなどを聞き分ける教育です。目に見えない、形のない音に集中して判断する能力を養います。このようにポイントに耳を傾ける訓練は、人の話を聞く習慣を付けることに一役買っているのです。
 そして4~5歳になると手や指が独立してきます。器用に動かすことが出来るようになるのです。いよいよピアノを演奏する練習のスタートです。このように早期学習が必要な音楽教育は、子どもの成長に大きく影響を与え、役立ちます。ピアノ教育をベースにお子さんの成長に合わせた学習スタイルを考えましょう。 参加者の方々の感想を抜粋でご紹介いたします。


  自分自身の過去を振り返り、まだ日の浅い子育て期間を振り返り、これから待ち受ける子育てシーンを想像しながら反省したり、気づいたり、必死に考える時間でした。*  子育ての喜びを改めて実感するとともに、責任の重さを深く認識しました。子どもに感謝しつつ、共に成長していきます。
  「自分の子どもは自分が責任をもって育てる」という信念を、親が持っていなければいけないと思いました。子どもの可能性を信じて接していきます。
  知らないまま過ごしていたら大変な事になっていた・・・と驚きと後悔でいっぱいでした。今日のお話を出来るだけ活かせるように上を向いて頑張っていきます。
  毎日の生活が慌しく、息切れしてしまって余裕がなく、子どもとじっくり向き合うことがなくなっていました。向き合うときは叱っているときだけ。心のどこかで子どもの安心した笑顔が見たいのに・・・今日は「お帰り」と笑顔で迎えられそうです。
  学ぶ会に参加するたびに反省し、気持ちを入れ替えることが出来ます。今はピアノの練習のときに「どんなふうに弾いたらいいのか」、「先生はどんなふうに話していたか」を子どもに何回も訊いて練習させています。子どもが自分で出来るようになるまで問いかけ続けることを大事にしたいと思います。



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2016年5月28日土曜日

4月の活動報告

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7日:入学おめでとう!!
4月と言えば入学式ですね。今年も新しい世界への巣立ちがありました。
MNさんが宇都宮女子高等学校に入学しました。おめでとう!! 彼女は幼稚園のときから欠かさずコンクールを受け続けてきました。合格をしたときのお母様のことばがとても印象的でしたのでご紹介します。「受験は初めての経験でしたが、コンクールを受け続けてきたお陰で親子共々心のコントロールができ、実に落ちついて受験当日を迎える事ができました。」というのです。それを聞いたときに、ピアノから多くのことを学んできた親子だな・・と嬉しく思いました。これこそピアノパワーです。彼女は合格して1週間後にはレッスンを開始しました。次のコンクールに向けて準備中です。これからも益々楽しみです。

WYさんも筑波大学人間学群教育学類に入学しました。第1希望の大学に合格した実力者です。彼女は小学校低学年から私のところに通い始めました。明るく前向きでチャレンジ精神が旺盛な生徒でした。学校でも常にリーダーシップを発揮し、期待の星だったようです。しかし、ピアノではオクターブがやっと届く程度の小さな手で苦労しました。満足する結果が得られず、悔しい思いを何度も経験しました。しかし、その経験は彼女の精神を強くし、絶対に諦めないこと、一度決めたらとことん追求することと集中力を養いました。そして、見事に自分の夢を現実にしたのです。サークル活動も2つ入部したそうです。持ち前の性格で大学生活を楽しんでいくことでしょう。

17日:羽村ステップアドバイザー
羽村ステーションリーダーの萬先生とは、第1回バスティンツアーでご一緒した時からのお付き合いです。萬先生からお声をかけて頂き、久々の再開ができたことに感謝いたします。萬先生もお変わりなく、ご活躍の様子で嬉しく思いました。萬先生をはじめ羽村ステーションが益々発展することを願っています。

19日:横浜でブルグミュラーの講座
山響楽器中山店において「ブルグミュラー25の練習曲」をアナリーゼの視点からお話させて頂きました。楽曲の表現を決めるのに大きな役割をもつアナリーゼ。和音記号とコードネームを併用することのメリットと、アナリーゼから想像したブルグミュラーの人物像など盛りだくさんの内容でした。準備は大変でしたが、2歩も3歩もブルグミュラーに近づけたような気がしています。

21日:宇都宮バスティン研究会 総会
年度初めに行われる総会です。新役員を選出。本年度の活動方針を決めました。今年は外部講師をお招きして勉強する機会を多くすることとなり、さっそく赤松林太郎先生の講座をお願いすることになりました。昨年は外部の仕事の準備に追われていたので、今年は自分たちの引き出しを満たすための1年にしようと話し合いました。

25日:ステップ課題曲選定委員会
恒例の委員会です。変わり行く世の中で10年後、20年後のステップの望ましい姿を念頭において課題曲を見直しました。

29日:第6回バスティンパーフェクトセミナー
最終回のセミナーでした。中級シリーズまで受講して頂くことで系統だったバスティンメソードをご理解いただけたと思います。そして、パーティーシリーズが大切であることを再認識されたことでしょう。パーフェクトセミナーだからこそ知り得る境地なのです。修了証書を受けられた5名の先生方、おめでとうございます。また、時間の許す限りセミナーに通って下さった先生方、有り難うございました。セミナーでお奨めした初見を多くの先生方が実践され、効果が上がっているという嬉しい報告がありました。また、セミナー中に「心に響く言葉がたくさんありました。」というお褒めのお言葉も頂戴しました。遠方からお越しいただくのですから、少しでもお役に立てれば幸いです。また皆さん!どこかでお会いしましょう。お声をかけてくださいね!!
修了証授与の皆さんです。


30日:宇都宮美術館「森のコンサート」
「サクソフォンとピアノの調べ」と題した新人2人のコンサートに行ってきました。サクソフォンの古谷真唯とピアノの中山里紗、両人とも私の教え子です。初めてのジョイントコンサートでしたが、トークも無難にこなし、満席の会場で堂々と演奏できました。会場の皆さんもご満悦の様子。私もほっとしました。今後も演奏を続けていって欲しい2人です。しっかり自立し、自分の足で着実に歩んで行くことを期待し、応援しています。

コンサートのついでに美術館で開催中の「ガレの庭 ~花々と声なきものたちの言葉~」を鑑賞してきました。アール・ヌーボーの立役者であるエミール・ガレの世界。ガレの自然に対する愛情と観察眼、そしてガラスとの融合の世界に魅せられました。同じ芸術に携わる者として微力ながらも美を追い求めていこうと思います。とても豊かな至福の時間、ありがとう!!
ガレ展のパンフレットです。



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