2023年1月30日月曜日

憧れ・努力・喜びのサイクル

 新年が明けたと思ってましたら、もう1ヶ月が過ぎてしまいました。世の中は今年度の締めに、新学期の準備にと目まぐるしく動いています。コロナ禍であっても活気を感じます。

この3年間に得たものって何でしょう・・。はじめは負のことしか考えられませんでしたが、私たちは適応力に優れていたことに気がつきました。そしてコロナに負けない精神力、対応力、自己防衛力など、いつの間にか養ってきました。政府はコロナを第5類に位置付けるようです。さあ、ここからが今までに培ってきたコロナに対する経験が試される時です。私たち一人ひとりが自分を守り、そして自分らしく生きられる毎日にしましょう。

 しかし子供たちはこの3年間のうちにコミュニケーションの仕方、共同生活の基本、協調性などが希薄になってしまったそうです。小学校の現場では苦労されているようです。いろいろな制限の中で育ってきた子供たちです。知・徳・体のバランスが崩れてしまったのかも入れません。どんな状況でも子供たちの心は成長し続けています。嬉しい・楽しい気持ち・ワクワク感で心を満たしてほしいですね。

 ピアノは心を育てます。知的要素を多く含む音楽。徳は精神面です。豊な感受性と強い精神力を養います。そして健康な身体が基本です。ピアノは体力勝負ですので。ピアノで子供たちの心をほぐし、バランスの良い成長をしてほしいものです。この3つの要素を備えた音楽教育が、今こそ大きく貢献することでしょう。

 1月21日に菅原望ピアノリサイタルがありました。菅原さんの溢れるように様々な音色が飛び出してくる演奏を聴いた保護者の方が、「先生のおっしゃっていることがよーくわかりました。自分の子供の音だけ聴いていてはダメですね。」と感想を述べられました。その通りです。

生の演奏だからこそ得られる感動です。動画では味わえない醍醐味です。多くの皆さんと共有したい感動です。このような感動を数多く経験することで子供たちの心を育てましょう。

美しいものに憧れる→それを求めて努力する→そして得られた時の喜びを味わう→また次の目標に向かって歩みだす。このサイクルは、私が子育てをしている時に見つけました。このサイクルの習得を目指しましょう。自主性のあるバランスの良い安定した人に育てるために。


小倉郁子でした。また次回。

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