2025年12月30日火曜日

宇都宮バスティン研究会

こんにちは。
令和7年も残すところあと数日となりました。この一年もあっという間でしたね。
歳を重ねるごとに時の経過は加速しているのでは・・・と思えるほど目まぐるしく感じます。
このブログも細く長く続けてきました。やはり精神的にも体力的にも余裕がないと、頻繁に投稿することは出来ませんね。
私も何時になったら「余裕」を得られることができるのでしょう(苦笑)
 
さて今回は私が代表を務める「宇都宮バスティン 研究会」の活動についてお話ししようと思います。
バスティン 研究会は全国の46ヶ所で活動するピアノ指導者の会です。
バスティンメソードの指導法を基本として、ピアノ指導法のノウハウを学んでいます。
宇都宮バス研は1992年発足以来、33年間の歴史を持つ指導者の会です。
今年の研究会は、従来のテキストを紐解く指導法研究から脱皮して新しい方法にチャレンジしました。
会員の生徒さんの演奏に対して、直接感想やアドバイスをするという「アドバイスパーティー」をスタートしました。
その効果は生徒さんの演奏に如実に現れました。
生徒さん・指導者そして保護者の意識が高まり、目標に向けての無駄のないレッスン、練習に結びついたようです。
コンクールでも良い結果が得られ、指導者と生徒さんがタイアップし始めています。正当な実践的指導法を学んでいます。
 
また昨年に続いて丸山雅美先生をお招きして「バラックダンスを踊る会」を開催しました。
ダンスが演奏にどのように影響するのかを体験することが主旨でした。
まず指導者が学び、それを生徒たちに伝授するという形態をとることで、指導者も復讐になり、より整理されて記憶に留めることができました
講座後の生徒さんの演奏はフレーズや推進力を感じることができ、演奏が大きく変わり大成功でした。
当然ですが私たち指導者の乏しい知識と想像で説明するより、遥かに効果があることを実感しました。

 
宇都宮バスティン 研究会は進化し続けています。来年はどのように発展するでしょうか。
楽しみです。ご興味のある方はご連絡ください。入会条件はありません。
バスティン メソードを学んだことのない方はメソード指導法講座をも開催していますので、安心してお問い合わせください。
        
研究会:毎月第3木曜日 10:00〜12:00
   アドバイスパーティ:年2回(土・日・祝)

バスティン メソード指導講座:月1回 ご相談に応じます。 

2025年9月20日土曜日

夏のコンクールの結果と夏の学び

今年の夏の報告をします。

 今年のピティナコンペティションでのホープは橋本花愛さんです。

本選優秀賞を受賞することができました!

 中2年の冬に「ピアノが上手になりたい!」と抱負を話してくれた彼女を今更ながらに思い出します。
 しかしレッスンを始めてみると、「白い音符は長い音符。黒い音符は短い音符。」という程度の理解力で楽譜を読解すること、そしてそれを音で表現することを身につけるには、時がかかりました。その彼女が今年は、自らが選曲をし自己管理をして、最低のレッスン回数で全国の一歩手前まで登り詰めました。安定した実力と精神力、ぶれることの無い信念と努力の賜物でしょう。本物の実力をつけ成長してきました。彼女の惜しみない努力に脱帽です。

 コンクールの結果は一瞬の評価に過ぎません。特に小学生までは本人というより、保護者や指導者のサポートに支えられています。ですから運よく良い結果が得られたとしても、「結果=実力」にはならないケースも多々あります。ですから結果に一喜一憂することなく、努力を続けて欲しいのです。我が教室では中学生からの保護者同伴の入室は禁止です。親から離れ自立し、自らの力で責任を持って努力することを学んでほしいからです。

音楽は自分の中から生まれるもの。人間性と強い意思に他ならないのです。彼女は中学3年からのスタートでしたら、歩みは遅いですが理想的な成長形だと思います。ピアノによって、自分を磨き成長させ一回りも二回りも大きくなりました。
本当に受賞おめでとうございました。


8月29日(金)



 NHK大河ドラマ「べらぼう」で本県の栃木市で、喜多川歌麿が名作を制作していたことを知り蔵の街栃木市に行ってきました。私の貧弱な浮世絵の知識を一変することになりました。浮世絵は版画であり一つの作品を作るのに版元(企画者)、絵師(完成形を描き色を指定する役目)、彫師(板木を彫る)、摺師(板木に色をつけて摺る)という4工程あり、分業制で制作されていました。私には絵師の存在しか見えていませんでした・・・(苦笑)

 栃木で制作されたという作品を間近に観ると、ものすごく大きく超大作だったことを実感しました。多くの人の技の結集しての作品と感服しました。歌麿の繊細な流れの美しいラインは、彫り師による技術で柔らかなラインとして表現されており、目を凝らして観入ってしまいました。

 浮世絵といえば風景画も有名ですね。千円札の裏側に採用されている葛飾北斎の「神奈川沖縄」は馴染みのある作品です。北斎に続き歌川広重による「東海道五拾三次」などが刊行され、浮世絵のジャンルが広がっていきました。
 それが日本だけでなく、ヨーロッパへも影響を与えることとなるのです。19世紀後半にヨーロッパで「ジャポニズム」として大きなブームを巻き起こしました。モネ・ゴッホ・ドガなど当時のヨーロッパの多くの画家たちがインスピレーションを受けています。音楽の方でもドビュッシー が影響を受けたのは有名です。改めて版画「塔」や前奏曲第1巻「沈める寺」などを学び直したいと思いました。
今夏の嬉しい学びとなりました。



2025年8月31日日曜日

2025年7月の活動記録

 暑さはまだ暫く続きそうです。長い夏の疲れが出やすい頃です。ご自愛くださいね。

さて、またまた久しぶりの投稿です。私は毎日の日記は書けないタイプと自覚していますが、それにしても自分に呆れています。(苦笑)
この夏のマイイベントを思い出してみます。

7月12日(土) 小松英典 声楽コンサート&公開レッスン
  

  今までに声楽のコンサートで、人体を楽器とする音楽に感動したことはあまり記憶にありません。七色の声と申しますが、正にその通りの表現力。そして伴奏者をものめり込ませ、巻き込んでいく感じ。それを聞く聴衆も一体となり感動の渦の中。さすがドイツ連邦共和国認定終身教授の称号をもつ実力派の演奏と聴き入りました。また後半の公開レッスンでは専門外の私でも、声楽を演奏する上での大切なポイントが理解でき、指導力の素晴らしさと演奏に対する追求心を感じました。この演奏会に出会えたことを幸せに思います。憧れの小松先生となりました。私は当日のチケットを栞にして思いに馳せています!

7月21日(月) 日光国際音楽祭創立10周年記念「ふるさと栃木県を讃えてコンサート
  ベートーヴェン作曲 「ピアノ、合唱と管弦楽のための幻想曲」ハ短調 作品80
   ピアノ独奏:中山里紗   ソプラノ独唱:石井真由美




 めったに演奏されることのないこのコンチェルトの独奏者に、2人の教え子が演奏しました。ピアノの中山里紗さんは、このブログでも馴染みの彼女。演奏家として最高の目標であるコンチェルト奏者にまで登り続けました。当日はオーケストラに負けることなく、堂々と演奏し、大きな拍手で包まれました。また石井真由美さんは6名の独唱者の1人として、透る声で
ホール中に響き渡らせてくれました。彼女は私が宇都宮短期大学に勤務を始めて、最初に担当した生徒です。つまり小倉門下の第1期生。しかも東京藝大に合格した第1号でもあります。
ながーい付き合いとなりました。2人ともますますの活躍に期待します。

7月29日(火)・30日(水)ピティナコンペティション 東日本デュオ1地区本選審査

 今年は初級A〜上級まで241組みのデュオの審査をさせていただきました。7名の先生方、お世話になりました。無事に終了してよかったです。この暑さの中、たくさん練習したであろう参加者にパワーをいただきました。


7月の振り返りはここまでです。8月も追って投稿しますね。
呆れずに読んでいただけましたら幸いです。


IKUKO 

2025年6月1日日曜日

ステップ@新潟

 早いもので新緑の5月から、梅雨の走りと季節は様変わりしています。私も慌ただしい毎日を過ごしています。

 いよいよピティナコンペも始まりますね。
5月11日には「新潟5月ステップ」のアドバイザーとして伺いました。
予選直前ということもあり、ほとんどの方が、コンペ曲で演奏してくれました。
指導力のある指導者が、それに熱心な生徒さん・そのご家族が多勢いらっしゃる地区なのだな・・と感じました。
今年の課題曲を聴けて私にとっても学びの多い1日でした。
ご一緒したダリア先生、久しぶりの再会で嬉しかったです。
そしてトークコンサートをされた多田先生、素敵な演奏を有り難うございました。
また内海先生、伊藤先生、わざわざお顔を見せてくださったり、ご連絡くださるなど私のようなものを忘れずに懐かしんでくださるお気持ちに感謝です。
それに、いつもオンライン会議でお会いしていた主催の「わたじん楽器」の栗林さん。
ずーっと前からのお付き合いしていたような気がして、居心地の良いお仕事となりました。有り難うございました。



 このステップの仕事って魅力的ですよね。
ネットワークも広がり、一指導者として生徒と向き合うだけでは得られない学びを多く受けられます。
私は年齢上?経験上?まとめ役を仰せつかるのですが、その1日を心地よく仕事ができるように努めます。
今回も良い空間を作れたかな・・と自負しています。(苦笑)

 そしてもう一つサプライズがありました。新潟大に教え子が学んでいます。
コロナの時に入学して状況を聞いたきり、連絡を取っていませんでした。
新潟に向かう新幹線の中で、ふと思い出し連絡をしてみました。するとまだ新潟で頑張っているというではありませんか。その彼女が駆けつけてくれました。
修士最後の学年で就活も終え、卒業(修了)に向けて最後の追い込みをしているそうです。
お昼休みのほんの僅かな時間での再会でしたが、本当に嬉しかったです。
ステップのステージ・トークコンサートも聞いて、「来春社会人になったら、またピアノを再開したい!そしてステップに参加したい!」と頼もしい感想をいただきました。私にとって思い出深い新潟ステップになりました。



2025年3月29日土曜日

チャレンジは⋯

 三寒四温と申しますが、桜も開花し始めて春らしい陽気です。

子ども達は新学期を迎え、入学・進級に期待を胸いっぱいに抱き登校を待ち望んでいることでしょう。

 春から夏・秋に向けての期間は、スポーツや芸術のチャレンジシーズンです。どこで目にした言葉なのか覚えていないのですが、皆さんにご紹介したい言葉があります。

「チャレンジは実力ある者がするもの。実力のない者は背伸びに過ぎない。」

心にぐさっと刺さるような衝撃を受けた言葉でした。
しかし「ごもっとも!!」と納得させられた言葉でもありました。

 今回久々にこの言葉を読んでみました。
するとこの言葉にフィットするのは、ある程度お稽古を積んで実力をつけてきた人たちに向けた言葉であることに気づきました。

お稽古ごとを始めたばかりの子供たちには当てはまりません。
ピアノ指導者としての私の経験では、お稽古を始めてから指導者との共通理解ができるようになることや、指導者との共同作業により、聞いてくださる方々に演奏を届けることができるようになるまでに平均5年間を必要とします。

その後、本格的なチャレンジになるのだと思います。
その間のチャレンジは、自分の実力を知るために、そして実力をつけるためのチャレンジなのです。
そこで、この言葉を習得を始めたばかりの子供たち用に言い換えてみました。

「チャレンジは実力をつけたい人がするもの。実力がない者は背伸びをしてでも理想像を知るためにチャレンジする。」

いかがでしょうか・・。


2025年3月10日月曜日

バスティンフォーラムの活動報告と卒業演奏会

 寒暖差の激しい3月です。前回の投稿で我が家の庭は福寿草が咲いています!と書きましたが、梅と沈丁花の花が同時に咲き始めました。黄色・白・ピンクと色とりどりの花で我が家の庭も華やいでいます。


3月4日(火)第7回バスティン ・フォーラム参加
 宇都宮バスティン 研究会8名の会員と共に参加しました。フォーラムは3年に1回開催される全国のバスティン 研究会の集い。バスティンメソードで子供たちにピアノ指導をしている仲間が、一同に集いそれぞれの研究会の活動報告や研究発表をします。今回も米国からリサ・バスティン が来日され盛大に開催されました。


 宇都宮バス研も「バロックダンス講座から得た演奏へのアプローチ」と題してメヌエットのステップを学び、生徒たちに伝えた結果を発表しました。皆さんからは好評をいただきました。登壇された安納先生・町田先生、お疲れ様でした。


 最後にバスティンメソード指導講師として、共に尽力してきた4名の挨拶の機会を頂きました。バスティン ファミリーの一員であることの喜びを感じたフォーラムでした。







3月8日(土)宇都宮短期大学卒業演奏会
 今年も2人の教え子が出演させていただきました。
武田梨々子さんは管楽器専攻でクラリネット独奏をしました。副科ピアノで6年間レッスンをしました。彼女は学年が上がる毎に意欲的になり、ピアノも学習面も深く学ぶようになりました。総合力を身につけたようです。
もう1人は橋本花愛さんです。彼女はこのブログに何度か登場していますが、一段と響きの良い音で整理された音楽づくりができるようになりました。2人ともコツコツと努力を重ね、卒業生代表としての重責を担いながらも、しっかりと演奏することができました。成長した姿が誇らしく思えました。これから一社会人となりますが、自分を磨くことを身につけたことは大いに役立つでしょう。今後に期待します。





2025年3月2日日曜日

ある受験生の成長過程

 梅の開花が遅れているようですが、我が家の梅の木の根本では福寿草が咲き誇っています。

着実に春が近づいています。今回はある受験生の話をしようと思います。

 幼い頃から両親の希望でピアノを学んでいたそうです。私のところには4年前に入門しました。彼女はあまり練習するタイプの生徒さんではありません。しかし手が大きく、身体もしっかりとしていて動く指の持ち主です。耳も良く幸せなことにピアノを弾くための条件を満たしていました。そのために最小限の練習で音楽の形を作ることができ、コンクールでも入賞することができました。ピアノしか知らなかった彼女が、中学生になり部活動で剣道を始めました。彼女にとって新境地である剣道。彼女の興味が増大し、2年間で県大会で入賞するまでの実力をつけました。現在は高校受験を目前に控えた中学3年生です。昨年の夏、部活動引退後、塾に通い出しました。英検も受けたことのなかった彼女が、今度は勉強に目覚めました。僅か半年ですが勉強が面白く一途に学んでいます。

 ご両親の敷いたレールはピアノでしたが、ピアノで培った基礎力(どんなに短時間であっても毎日練習をすることなど)と、一回の演奏に実力を出し切る集中力を基に、剣道で仲間と切磋琢磨し努力する喜びを知りました。そして現在は勉強に打ち込んでいます。将来は何も見えていないようですが、ピアノも剣道も受験後は復活するそうです。彼女は自らの興味の赴くままに努力をすることを実践しています。

 

 彼女のような育ち方は、今の世の中では珍しいのではないでしょうか。親の考えの元、ピアノを筆頭に英語、スイミング、バレー、サッカーや野球などのスポーツ、プログラミング、習字等の習い事を掛け持ちで学ばせている方々が多いと思います。そこへ学習分野の公文から始まり、小学4年生位から塾通いが始まります。

 

このような贅沢な教育も大切だと思います。なぜなら子どもが何に秀で、何に興味を示すか分からないからです。それも見つけるために様々な分野の経験をさせるのです。そして高学年辺りで習い事を整理して中学生になります。現在はこのような育て方が主流でしょうか・・。

 

そのような中で例に挙げた中学生の育ち方は、スッキリとしていてバランスの良い子育てのように思われます。自らが頑張るしかないピアノ、仲間と助け合って努力する喜び、そして義務教育の集大成である学習に没頭する強い意志。学んできた全てに無駄がなく、彼女を形成してきました。

 

彼女がどんな大人に成長するのか楽しみです。これからもずーっと見守り、見届けていきたい生徒の一人です。